ラカンカとは?+ヘルシーなラカンカレシピ

健康食品業界で成長傾向にあるのがラカンカの使用です。ラカンカ(羅漢果)は、中国語でルオハングオ、学名Siraitia Grosvenoriiでも知られる小さな緑色の果実です。甘くマイルドな風味が特徴で、果汁をしぼると、さらに濃厚な風味が楽しめます。ただし、ラカンカについて述べる大半のフィットネスブログの作者や健康食品の専門家らは、必ずしも生のラカンカを使用しているわけではありません。むしろ乾燥ラカンカなど他の形態のものから効果を得たいようです。
ラカンカ甘味料とは?
ラカンカの甘味は、原産国である中国やタイの地域ではお馴染みです。ラカンカには、ほぼ同量の砂糖の100〜250倍もの甘味があるためおいしいのです。極めて高濃度の甘味を持つラカンカの秘密は、高いカロリーを有することなく甘い天然化合物の一種、モグロシドです。
ラカンカで使いやすい甘味料を作るには、この果実を摘み取り、ゆっくりと熟成させます。苦味のある皮や種子は、みずみずしいピューレ状に濃縮される前に取り除きます。このピューレ状のラカンカが乾燥されたり甘味料に加工され、砂糖に近い質感になります。
ラカンカの使用に利点はあるでしょうか?
ラカンカの主な利点は、甘味がありながらカロリーがないことです。ある一定の甘味料は、風味や質感を高めるために、カロリーのある成分を添加する場合があることをお忘れなく。一方ラカンカ甘味料なら、たとえカロリーがある製品でも、砂糖と比べてカロリーが大幅に低い傾向にあります。このため、カロリーを管理して健康体重を維持しながら、甘味を楽しむことができるわけです。
ラカンカは、特に糖尿病患者に有益です。甘い果実ながら、血糖に影響を及ぼしません。そのため、グルコース代謝障害がある方も、血糖値が急上昇することなく、甘いおやつを味わうことができます。さらにラカンカには、他の種類の甘味料に比べてかなりの利点があります。ステビアと異なり、ラカンカは腹部膨満感やガスを引き起こしません。また、アスパルテームなどの人工甘味料に比べて加工過程が少ないのも特徴です。
ラカンカを料理に使用するには?
ラカンカ甘味料は、どんなレシピにもまったく砂糖同様に使用できます。ラカンカ甘味料を、同量の精製糖の代わりに使って調理することが可能です。しかも、砂糖と同様に簡単に溶けて混ざります。この甘味料は、やさしい食感と豊かな風味で、数々のレシピに活用できます。以下は、多用途なラカンカならではのレシピ例です。
小麦粉不使用のラズベリー&チョコレート・ラカンカケーキ
小麦粉を使わず、プディングのような食感でコクのあるチョコレートケーキは、グルテンフリーを実践していない人にも喜んでいただけるレシピです。このおいしいバージョンにフレッシュラズベリーのソースをかけると、さらに風味がアップします。
材料:
- ココナッツオイル大さじ1
- ビタースイートチョコレート刻んだもの340g
- 無塩バター大さじ12
- エスプレッソ粉末大さじ1
- 塩小さじ1/4
- 卵6個
- ラカンカ甘味料1.5カップ+大さじ2
- 冷凍またはフレッシュラズベリー340g
作り方:
- オーブンを160℃に予熱します。直径23cmの底の抜けるケーキ型の外側をホイルで包み、内部にココナッツオイル塗っておきます。
- 電子レンジ対応のボウルに、チョコレート、バター、エスプレッソ粉末、塩を入れます。
- を電子レンジで30秒間溶かしてはかき混ぜ、しっかり溶けるまで繰り返します。取り出して冷まします。
- 大きめのボウルに卵とラカンカ甘味料を入れ、卵が淡黄色でとろみがつくまで約10分間泡立てます
- のチョコレートの混合物を4.の卵に、かき混ぜながら徐々に加えます。
- 生地をケーキ型に入れ、オーブンに入れます。
- ケーキにつまようじを刺してみて、しっとりしながらも、生地でべたつかなくなるまで焼きます。45〜55分で焼き上がります。
- ケーキが焼ける間に、ラズベリーソースを作ります。ベリー類と大さじ2のラカンカ甘味料を鍋に入れ、中火にかけます。ベリー類が潰れてソースがとろりとするまでよく煮詰めます。10〜15分でできあがります。火からおろしてケーキが焼き上がるまで置き、お好みで裏ごしします。
- ケーキをオーブンから取り出して冷まします。
- ケーキを型から外して人数分に切り分け、1切れずつソース大さじ1をかけます。
ファッジーなラカンカ&アーモンド・ファットボム
ファットボムは、ケトン食を実践する人々のお気に入りスナックです。健康的な脂肪形態においしい風味を組み合わせると、食生活を損なうことなく甘党の欲求を満たすおやつができあがります。チョコレート、アーモンドバター、ラカンカの風味を組み合わせたこのレシピから抜群のおいしさが生まれます。ケトジェニック、パレオダイエット対応、低炭水化物、ビーガンで、穀物、グルテン、乳成分、砂糖を含みません。つまり、とてもヘルシーなのです。
材料:
作り方:
- ココナッツオイルとアーモンドバターを混ぜ、コンロまたは電子レンジで加熱して溶かします。
- ココナッツオイルとアーモンドバターが完全に混ざるまでよくかき混ぜたら、火からおろします。
- ラカンカ、ココナッツ粉、ココアパウダー、塩を混ぜます。
- を冷凍庫に90分間入れ、まだ若干成形できる程度に固まるまで凍らせます。
- を大さじ2の量に分け、ボール状に丸めます。
- 平らなトレイに5.のボールを置き、15分間凍らせます。
- 食べる直前まで冷蔵庫で冷やします。
- おいしく召し上がれ。
グルテンフリー・チョコレートチップ・ラカンカクッキー
チョコレートチップクッキー好きの皆さん、添加物だらけの体に悪いクッキーを我慢して食べる必要はありません。適切な材料が使用されている限り、チョコレートチップクッキーもかなりヘルシーなおやつになり得るのです。アーモンド粉、ダークチョコレート、ラカンカ甘味料を使用したこのレシピなら、ダイエット中でない人も夢中になるほどおいしいクッキーができあがります。
材料:
- ラカンカ甘味料1/3カップ
- アーモンド粉2カップ
- ヒマラヤ塩小さじ1/4
- ベーキングソーダ(重曹)小さじ1/2
- ギーまたはバター1/2カップ
- 溶き卵1個分
- バニラエキス大さじ1
- ダークチョコレートチップ1カップ
作り方:
- オーブンを180℃に予熱し、天板にベーキングシートを敷きます。
- ラカンカ、アーモンド粉、塩、ベーキングソーダをフードプロセッサーに入れ、数回にわたってよく混ぜます。
- の生地にバターを加え、粗めの粉状になるまで潰します。
- 大きめのボウルに移し、溶き卵とバニラを加えてかき混ぜ、生地をしっとりさせます。
- チョコレートチップをそっと包み込むように入れます。
- 生地を直径2.5cmのボール状に丸めます。およそ14〜16個のクッキーができます。
- ベーキングシートの上に、生地のボールをそれぞれ2.5cm以上離して置きます。この時、ボールを平らにしないでください。焼けると自然に平らになります。
- きつね色に焼き上げます。約13分でできあがります。
- 焼き上がったら 10分間冷まします。
- クッキーは、食べる直前まで密閉容器に保存してください。
- おいしく召し上がれ。