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症状

ナットウキナーゼが副鼻腔にもたらす健康効果

3月 9 2018

ナットウキナーゼには気道炎症、喘息、副鼻腔浮腫などへの効果が期待されている

慢性的な鼻腔や副鼻腔の炎症、もしくは慢性副鼻腔炎(CRS)は成人が持つ持病の中でも代表的なものです。この病気の特徴は鼻の粘膜や副鼻腔のしつこい炎症です。最新の研究では日本の発酵食品である納豆から抽出される酵素であるナットウキナーゼがこの症状を改善する強力な効果を持っているかもしれないことが分かっています。CRSは従来の薬で改善が現れない傾向にあるのに、ナットウキナーゼでは効果が見られたことにこの研究の革新性があります。

ナットウキナーゼは納豆菌を煮た大豆に加えることで作られます。納豆菌は酵素を分泌することで大豆を消化しようとします。ナットウキナーゼの応用法で最も科学的に研究され、人気を博しているのはその繊維素溶解現象(血栓除去効果)です。これは血栓と動脈硬化性のプラークの原因となるフィブリノゲンが分解される現象です。体内でのフィブリノゲンの割合が多くなると心血管疾患のリスクが高まります。実は体内のフィブリノゲンの割合はコレステロール値よりも心血管疾患との相関性が高いのです。

研究者がナットウキナーゼとCRSの関係を研究することにした理由は、鼻粘膜でフィブリンが過剰に堆積することがCRSの要因であり、またこの症状下で副鼻腔浮腫が形成されやすくなる大きな要因となっているからです。

ナットウキナーゼと心血管の健康の歴史

ナットウキナーゼはシカゴ大学で様々な従来の薬の血栓除去効果を研究していた須見洋行博士によって1980年に初めて発見されました。彼はふと思い立ち、納豆を血栓の入ったペトリ皿に入れてみました。すると驚くべきことに、血栓が18時間で完全に無くなりました。これは彼が実験に使っていた他の薬と比べてかなり短い時間でした。彼は後にナットウキナーゼを分離し、その重要性に重点を置いて研究を行いました。

臨床研究ではナットウキナーゼに以下の効果が認められました。

  • 血管内に過剰に堆積したフィブリンを分解し、血流を改善することで、血栓を溶解させ、深刻な血液凝固のリスクを低下させる。
  • LDL(悪玉)コレステロールを減少させ、HDL(善玉)コレステロールを増加させる。
  • 血液の粘性を低下、血流を改善させ、血圧を下げる。

血管の健康を改善させる効果は高血圧の患者を対象にした二重盲検実験の結果から見ても明白です。この実験では血圧が130-159/100-120 mm Hgで治療を受けていない高血圧患者 73人をナットウキナーゼ(1日につき2000 FU入りカプセル)を摂取するグループと偽薬を摂取するグループにランダムに分けました。8週間後、偽薬を摂取したグループと比較して、ナットウキナーゼを摂取したグループは収縮期血圧(5.5 mm Hg)、拡張期血圧(2.84 mm Hg)ともに大幅な低下が見られました。ナットウキナーゼの一般的な服用量は1日1~2回100 mg (2,000 FU)です。

ナットウキナーゼが呼吸器に対して持つ効果

フィブリンの過剰な生成は心血管のみだけでなく、その他の多くの健康状態に影響するので、ナットウキナーゼの効果はそれらにも及びます。日本の福井大学の研究者たちがCRSや鼻腔浮腫、ぜんそくなどに対してナットウキナーゼが持つ効果を調査しようとしたのはそれが理由です。彼らはCRS患者の鼻腔浮腫の一部を採取し、それを生理食塩水もしくはナットウキナーゼと一緒に37℃で24時間培養しました。研究者達はその後集めた鼻腔浮腫の組織に含まれるフィブリンを評価し、ナットウキナーゼがそれを分解できたのかどうかを調べました。さらに、ナットウキナーゼが持つ呼吸器の粘膜に対する効果を検査するため、CRSもしくはぜんそくを持つ患者の鼻汁と唾液をナットウキナーゼが入った培養液に入れ、37℃で1時間培養しました。

その結果、ナットウキナーゼはフィブリンを減少させることによって、効果的に鼻腔浮腫を縮小させることが示されました。また、研究者はナットウキナーゼが入った液での培養を通して、CRS、もしくはぜんそくを持つ患者たちの鼻汁と唾液の粘性が大幅に下がったことも発見しました。

ナットウキナーゼにはフィブリンを分解する働きがあるため、筆者はこれがCRSやぜんそくを抱える患者にとって効果的な治療法となると結論付けます。

あとがき

鼻腔、副鼻腔、そして健康的な気道にとって最も大切なのは呼吸器の分泌物の弾力性と流動性です。粘液が固すぎたり、ねっとりしすぎたりすると、炎症が促進され、気道がせき止められ、浮腫が形成されて、呼吸が難しくなるという一連の症状が現れてしまいます。上述の研究で明らかになったのはナットウキナーゼにはこのような分泌物の状態を改善することによって、気道の炎症を抑え、浮腫の形成を減少させ、呼吸をしやすくできる可能性があるということです。同じような効果はブロメラインセラペプターゼにもみられます。これはつまりナットウキナーゼがCRSだけではなく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支炎、副鼻腔炎などにも効果があるかもしれないということを示しています。

ナットウキナーゼ の一般的な服用量は1日1~2回100 mg (2000 FU)です。

クマジン(ワルファリン)やアスピリン、そして特にプラビックス(クロピドグレル)やTiclid(チクロピジン)などの抗血小板薬を服用中の方はナットウキナーゼの使用に注意してください。これはナットウキナーゼが出血傾向を高めてしまう可能性があるからです。

参考文献:

  1. Takabayashi T, Imoto Y, Sakashita M, et al. Nattokinase, profibrinolytic enzyme, effectively shrinks the nasal polyp tissue and decreases viscosity of mucus. Allergol Int. 2017 Oct;66(4):594-602.
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