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妊娠を試みる際に考えておきたい4つのポイント

著者:チェリリン・チェッキーニ 医学博士

この記事の内容:


望んだ時に妊娠できる女性もいますが、誰でもすぐにできるわけではありません。中には妊娠しにくい女性もいます。妊娠のチャンスを高めたいのであれば、これまで行ってきた事やその結果を医師と相談することをおすすめしますが、今回は、妊娠率アップに役立つことについてお話します。

1. 妊娠率アップが期待できる食品やサプリメント

自然に妊娠のチャンスを高める方法を知りたいと相談に来る女性がいますが、実際、食事やライフスタイルの要点を押さえれば妊娠しやすくなることが、文献で裏付けられています。また、健康に特に問題のない女性は、食生活に気を使えば妊娠率がアップするとも考えられています。例えば、一価不飽和脂肪や低GI食品、高脂肪の乳製品などをよく食べたり、マルチビタミンや植物性の鉄分、サプリメントなどの摂取を心がける、あるいは動物性ではなく植物性のタンパク質を選ぶと良いでしょう。

では、学術研究を基にした食事療法や、食事療法が妊娠率に及ぼす効果などについて、いくつかご紹介します。

葉酸と亜鉛

葉酸亜鉛の重要性は、数々の研究で証明されています。文献を調べると、亜鉛は性的発育や排卵や月経周期に欠かせない栄養素だということが分かります。また、亜鉛、葉酸のいずれにも、赤ちゃんが欲しいと願っている男性と女性に必要な抗酸化特性があります。例えば、男性(特に年齢が高い男性)は、ビタミンCビタミンEベータカロチン亜鉛、そして葉酸などをたくさん摂取すれば、DNA損傷が比較的少ない精子を形成できると考えられています。

マルチビタミン

別の研究では、マルチビタミンのサプリメントを定期的に摂取すると、女性の不妊リスクが低下する可能性があると述べられています。食事やサプリメントは不妊治療に役立つと考えられていますが、病院での不妊治療も重要であることをしっかりと頭に入れておいてください。また、食事やサプリメントには補助的な役割しかないと考えるのがベストです。

高脂質の乳製品 

低脂肪の乳製品を多く摂ると、無月経のリスクが高まる可能性があるので、不妊につながると考えられています。逆に、高脂質の乳製品を多く摂ると、このリスクが抑えられると考えられています。

一価不飽和脂肪と高不飽和脂肪

不妊症だと診断されたことがない女性18,000人に食物摂取頻度調査を実施した研究によると、非水素化油脂に含まれている不飽和脂肪や炭水化物の代わりにトランス不飽和脂肪を摂取すると、不妊のリスクが高まる可能性があると述べられています。トランス脂肪は、マーガリンや加工食品、揚げ物、焼き菓子などの原料としてよく使われます。心臓やコレステロール、さらには総合的な健康のために、トランス脂肪酸を避け、一価不飽和脂肪や多価不飽和脂肪が含まれている油脂が使われている食品を選ぶことをおすすめします。

マカ

マカは南アメリカ原産の食用植物の根です。22歳から44歳の男性9人がマカの錠剤(1日あたり1,500mgまたは3,00mg)を4か月間摂取した研究では、マカによって精子形成が改善されたり、精子の寿命が延びたという報告がありました。

ミツバチ花粉とロイヤルゼリー

ミツバチ花粉も興味深い天然のサプリメントですが、人を対象とした研究はこれまで十分行われていません。評価が高い研究としては、オスのウサギが使われた研究しかありませんが、ウサギの精子の質が向上して妊娠率が高まったことが示されています。

ロイヤルゼリーのサプリメントについても、人を対象とした研究は未だに行われておらず、動物モデルの研究でも、妊娠効果の可能性が示されているだけです。つまり、男性と女性の不妊治療における、天然サプリメントの役割を明らかにするには、さらなる研究が必要です。

食物繊維

食物繊維に関しては、摂取量の増減と妊娠の確率の増減の関係を証明できる決定的なデータがないので何とも言えませんが、18歳から44歳までの女性250人の2回の月経周期を調べた研究では、食物繊維の多量摂取は、ホルモン濃度の低下が原因の無月経と関係があると示されています。

適度な量の大豆を食べる

大豆は妊娠率に関する議論で何回もトピックにされた食品で、不妊問題に関する記事でも良く取り上げられ、注目を受けました。しかし今では、研究者や医者や栄養士は、過度に摂取しない限り、大豆が原因で不妊になることはないと明言しています。いくつかの動物実験では、大豆は生殖機能やホルモン機能の不全に関わっていると示されましたが、一般的には、適量(1日あたり大豆タンパク質15g、イソフラボン50mg~60㎎)であれば安全で、むしろ様々な健康効果が期待できる食品だと考えられています。

体に良い種類の炭水化物を探したり、ビタミン、ミネラル、微量栄養素の一番良い摂取方法を調べるのは、かなり難しいことなので、医師や管理栄養士に相談をしてみてはいかがでしょうか。プロの助けを借りれば、自分に適した成功しやすい現実的なプランを立てられるようになるかもしれません。

2. 体重が妊娠率に影響を及ぼす理由 

2番目のポイントは体重です。体重は月経周期に影響を及ぼすことはよく知られています。例えば、低体重が原因で無月経になると、不妊の確率が高まります。特に、激しい運動をする体脂肪率が低い女性アスリートは、無月経が原因で妊娠しにくくなるとよく言われています。

また、運動をあまりしない肥満体重の女性も、不妊症になることがあります。例えば、アメリカでは、太り過ぎの女性は、痩せ過ぎの女性よりも不妊のリスクが高いとことが分かっています。健康的な理想体重を手に入れて維持するには、食事と運動のバランスを整えることが大切で、健康的な脂肪や十分な量の栄養素を摂るよう心掛けたり、積極的に体を動かしたりしてみましょう。食事でも運動でも、ライフスタイルでも、「適度」を意識し続ければ、心と体の総合的な健康づくりができるようになると思います。

3. カフェイン、アルコール、タバコが妊娠率に及ぼす影響 

カフェインやアルコールの摂取と妊娠率との関係を心配する女性も多くいることでしょう。実際、特に健康に問題がなく不妊症でもない女性がカフェインを大量摂取すると(1日にあたり500mg以上)、妊娠の遅れを引き起こす可能性があると言われています。コーヒー1杯には、およそ95mg~100mgのカフェインが含まれていると覚えておいてください。

少量または適度のアルコール摂取は、妊娠率にそれほど影響しないと考えられています。しかしながら、もちろんのことですが、妊娠した際にはお酒は控えるようにしてください。

タバコを吸う人は、吸わない人よりも更年期が早く始まると言われています。妊娠可能な年数をできるだけ多く確保しておきたい女性には、禁煙をおすすめします。また、喫煙は精子の質に悪影響を及ぼす可能性があるとも指摘されているので、男性も女性も、赤ちゃんが欲しいと思われている場合は、まず禁煙を考えてみてください。

4. ストレスや不安と妊娠率の関係 

ストレス、不安神経症、うつ病なども妊娠率に影響を及ぼす可能性があるので、自然な方法で妊娠率を最大限に高めるには、精神への負担を軽くさせるための心のケアもおすすめします。妊娠は体内の様々な要因が影響し合って起こるものですが、妊娠しやすい時期でもストレスが原因で妊娠率が大幅に低下するという研究結果があります。これは、ストレスによってホルモン量が変化して起こることで、この変化に伴って月経周期の長さも変わります。ストレスと月経周期の長さの関係を調べた研究によると、ストレスの度合いやストレス要因(良い結果への期待度や、新たな要求への対応の必要性)が強ければ強いほど、月経の周期が長くなるそうです。

ストレスや不安感が原因で不妊になるのは、女性だけではありません。実際、不安感と性的ストレスとのつながりは、女性よりも男性に強く見られるという結論の研究もあります。男性も女性も不妊に悩むとストレスが溜まるので、両者の不安やストレスを軽減させる方法を見つけることが大切です。様々な研究の結論を見てみると、妊娠力や妊娠のチャンスを高めるには、ストレスを減らして寝室でリラックスできるようにすることが大事だということがよく分かります。

また、睡眠不足や不眠症が原因でストレスが溜まったり、落ち込んだ気分になってしまうこともあるので、毎晩の睡眠にも気を付けて、心もしっかりと休めるようにしましょう。

‌‌‌‌妊娠率アップのその他のアドバイス

潤滑剤の中には、精子を卵子へ到達しにくくさせるものもあります。唾液やオリーブオイルなどはおすすめできませんが、菜種油、ピーナッツ油、サラダ油、鉱油、ベビーオイルなどは、ナチュラルな潤滑剤として安心して使えます。また、精子に影響を与えない天然成分が由来の潤滑剤も市販されています。

最後になりますが、殺虫剤や工業化学物質が原因で妊娠が難しくなることもあります。家庭や職場の環境のチェックも忘れないようにしましょう。

また、自然な方法で妊娠しやすくなる体づくりを行うためのプランを立てる際には、医師や管理栄養士などの医療従事者に相談することをおすすめします。妊娠率を高めるために男性と女性がすべきことが模索されている中、今後の臨床試験に期待が寄せられていますが、バランスの良い健康的なライフスタイル作りこそが大事だと言えるでしょう。

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