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体のデトックスに最適な天然成分のサプリメント9種

著者:エリック・マドリッド医学博士

この記事の内容:


現代を生きる私達は日々毒素にさらされています。毒素とは、体にとって本来は異物である化学物質を指します。その毒素が体内に侵入して過剰に溜まると、細胞や器官はもちろん、健康全般に害を及ぼす可能性があります。毒素は、私達が吸い込む空気や飲む水に紛れ込んでいるものですが、食品にも含まれています。

2017年の研究では、「長期間にわたる重金属汚染が発生すると、その毒性が環境中に存在するあらゆる生命体に多大な脅威をもたらす」と報告されています。過去100年の間に、このような重金属をはじめとする有害化学物質が工業的に使用され、日常生活をも脅かすほど浸透してきました。これらの物質が体内に入り込むと、徐々に蓄積され、短期的にも長期的にも健康問題を引き起こすおそれがあります。

‌‌‌‌毒素とは?

工業用化学物質だけでなく、注意したい毒素は身近にも存在します。例えば、砂糖やカフェインなどがそうです。毒性学の父といわれる16世紀の医師パラケルススは、「服用量こそが毒である」という言葉を遺しています。つまり、たとえ一般的に消費されている物質であっても、過剰に摂取すると有害になり得るということです。

毒性が疑われる物質の例:

  • アルコール
  • カフェイン
  • 砂糖
  • ニコチン
  • 処方薬
  • 違法薬物
  • 食品保存料
  • 農薬

アルコール

アルコールは、最も多く摂取される毒素の一つです。世界保健機関(WHO)によると、毎年世界中で300万人以上がアルコールの影響により死亡しています。これは、世界の年間死亡者数の20人に1人以上に相当します。摂取されたアルコールは急速に血流に吸収されて胃に入り、中枢神経系を抑制します。体内に入ったアルコールの約90%を分解する重要な器官が肝臓です。残りのアルコールは、尿や汗の他、吐く息によっても体外に排出されます。過度のアルコール摂取は脂肪肝を招きやすく、肝硬変の発症リスクが高くなります。

カフェイン

一般的なカフェイン源には、コーヒー、お茶、炭酸飲料などがあります。ほとんどの人は、1日にコーヒーを1〜2杯飲んでも何ら問題がないばかりか、むしろメリットがある場合も珍しくありません。その一方で、カフェインを代謝しにくい遺伝的体質の人もいます。このような体質の人は、低カフェイン飲料を飲んだだけで、不安や睡眠障害の他、場合によっては心拍数が急上昇することもあります。重要なのは、自分の限界を知ることです。

砂糖

砂糖は、世界で最も多く摂取され、中毒性のある物質の一つです。17世紀頃まで手に入りにくい食品であった砂糖は、一部の富裕層だけが口にできる貴重な存在でした。砂糖や(糖に分解する)単純炭水化物を過剰摂取すると、糖尿病、心疾患、脳卒中、高コレステロール、痛風の他、アルツハイマー病のリスクも高まります。適量であれば安全な砂糖ですが、代替品としてステビアラカンカ(羅漢果)エリスリトールキシリトールなどを食事に取り入れるのも良いでしょう。

ニコチン

ニコチン摂取は、主にタバコとベイピング(電子タバコ)装置を介して行われます。喫煙は最も習慣性の高い中毒の一つであり、多くのタバコには(ここでもやはり重金属の)ヒ素やカドミウムといった有害化学物質が含まれています。喫煙により、寿命が約10年縮まる可能性が高くなると同時に、心臓発作、脳卒中、肺がん、膀胱がんの発症リスクも跳ね上がります。

食品化学物質

多くの加工食品には、味や日持ちを良くするために化学物質が添加されています。ただし、これらの成分の多くが人体にとって異質なものであることから、具体的にどのような形で体に影響するのか、まだまだ不明な点が多いのです。このことからも、食品はなるべく自然のままの状態で摂取し、化学物質を含む加工食品は避けるのが賢明です。また、可能な限り、オーガニックの果物、野菜、ナッツ類種子類、ホルモンフリー(ホルモン剤不使用)の牛、豚、鶏肉などを選ぶことをお勧めします。

処方薬

処方薬とは、医師が少量ずつ投与することで治療に利用できるように調合されたものですが、こちらも実は毒素です。例えば、降圧剤(高血圧治療薬)を過剰に服用すると血圧が下がりすぎて危険ですが、少量であれば正常値に血圧を下げる効果があり、心臓発作のリスクを減らすこともできます。多くの場合、健康的な食事と活動的な生活習慣を心がけることで、薬物の必要性を減らしやすくなります。とはいえ、薬物治療が不可欠なケースは多いものですが、幸い体には、肝臓が中心となって毒素を体外に排出するメカニズムが備わっています。

‌‌‌‌体をデトックスするための生活習慣

体から有害化学物質をうまく排出する最も重要な方法の一つは、健康的な食生活を送ることです。そのような食事に欠かせない新鮮な野菜や果物には、損傷した細胞を修復するのに必要な栄養素や抗酸化物質が豊富に含まれています。

抗酸化物質が豊富な食事を摂る

新鮮な野菜や果物をたっぷり取り入れた健康的な食事なら、栄養素はもちろん、体から有害化学物質を排出しやすくする抗酸化物質も摂取できます。また、抗酸化物質は、デトックス中に傷ついてしまった細胞を修復するのにも役立ちます。

できれば、農薬を極力使用していない食品を購入したり、自家栽培するのが理想です。農薬が体内に入り込むと、その毒素が体に余計な負担をかけるため、有害化学物質を排出する体本来の力を阻害してしまう可能性があります。

デトックスに欠かせない重要なビタミンやミネラルを豊富に含む野菜にはキャベツ、ホウレンソウ、トマト、レタスなどがあります。

体のデトックスサポートが期待できる食品は以下の通りです。

この他にも、デトックスに役立つビタミンとして、ビタミンAビタミンCビタミンDビタミンE、また、ミネラルには、マグネシウムカルシウムカリウム、さらにはオメガ3脂肪酸などが挙げられます。

毒素排出を促進するファスティング(断食)

ファスティングは、毒素排出を助けるための優れた方法です。ファスティングを実践する人の中には、24〜72時間の断食を行い、その間は水以外を口にしない人もいます。こうすることで、体は老廃物の除去に専念できます。この間、体はオートファジー(自食作用)という現象を引き起こして、ケトーシス(脂肪をエネルギー源として燃やす代謝状態)に入ることがあります。オートファジーは、損傷した病的細胞を体が分解し、新しい細胞再生に有益な分子を再利用するプロセスです。

さらに、デトックスの手段として人気が高いファスティング法に、ジュースファスティング(ジュースクレンズとも呼ばれ、野菜や果物のジュースのみを摂取する断食)やインターミッテント・ファスティング(断続的断食)などがあります。このような方法でビタミン、ミネラル、抗酸化物質を十二分に摂取することで、肝臓解毒のフェーズ1とフェーズ2と呼ばれる経路のサポートに役立ちます。

肌のデトックスに期待できるベントナイトクレイ

ベントナイトクレイ(純度の高いミネラルであるモンモリロナイトを主成分とする粘土)は、主に毒素や重金属の除去を促進するために肌に直接塗布します。また、ベントナイトクレイを傷口に塗ることで、感染症の予防や治療にも役立つと考えられています。ラベルの用法用量を守ってお使いください。

体のデトックスに最適なサプリメント9種

ここでは、毒素排出に期待できるとして多くの健康専門家が推奨するサプリメントをご紹介しましょう。

1. 活性炭

は、毒性量の違法薬物や処方薬を摂取した場合の解毒剤として世界中の救急治療室で使用され、腸内に吸収される毒素の数を最小限に抑えるために投与されています。このことから、理論的には、食事によって吸収されがちな毒素を防ぐのに役立つと考えられます。炭のサプリメントは、錠剤または粉末状で販売されています。

2. タンポポの葉 (学名 Taraxacum spp)

ユーラシア大陸および北米原産の顕花植物であり、世界各地に分布するタンポポは栄養価が高く、ビタミンACKを豊富に含んでいます。また、抗炎症・抗酸化作用を持つタンポポ食物繊維の優れた供給源でもあり、特に葉や茎はカルシウム鉄分マグネシウムが豊富です。さらに、タンポポには天然の利尿作用もあり、体内に滞留している余分な水分を排出するのに役立ちます。

International Journal of Food Sciences and Nutrition誌に掲載された2014年の研究で、タンポポには腸の健康に有益な細菌であるラクトバチルス(乳酸菌の一種、ラクトバチルス属)とビフィズス菌の増殖を促進する可能性があることが示されました。タンポポは、食品、サプリメント、ハーブチンキ、ハーブティーとして摂取できます。

3. 緑茶

緑茶は、水とコーヒーに次いで世界で最も広く消費されている飲み物の一つです。緑茶には、抗酸化作用があると考えられています。有害なフリーラジカルが引き起こす酸化ダメージから体を保護しやすくするのが抗酸化物質の役割です。緑茶の主な生理活性成分はカテキンで、特にエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG、別名:没食子酸エピガロカテキン)という緑茶特有のカテキンが多く含まれています。

2016年に行われた二重盲検ランダム化プラセボ対照試験では、プラセボ摂取群と比較して、緑茶のサプリメントを摂取した非アルコール性脂肪肝の患者(男女とも)の肝炎が減少したことがわかりました。この研究で、緑茶のサプリメントは脂肪肝疾患の患者に有効な可能性があるという結論に至りました。正常な肝機能は、体内の毒素を排出する上で極めて重要です。

最適な健康づくりを目指すなら、緑茶を毎日2〜3杯飲むことをお勧めします。あるいは、緑茶のサプリメントを摂取しても良いでしょう。

4. プロバイオティクス

プロバイオティクスは有益細菌であり、有益な酵母菌株と呼ぶ場合もあります。毒素は、腸を通って取り込まれると、体内に侵入します。過敏性腸症候群(IBS)をはじめ、慢性下痢や膨満感のように腸に問題がある方は、リーキーガット(腸漏れ)と呼ばれる状態であることが多く、結果として吸収障害が生じます。腸のバリア機能が低下すると、体内に入り込んだ毒素や重金属を吸収しやすくなります。それを防ぐには、栄養価の高い食事を心がけ、プロバイオティクスやプレバイオティクスを摂取して、腸を最適な状態に保つことが大切です。

平均的な人間の体は約10兆個ものヒト細胞でできていると推定されていますが、それだけではありません。体内には100兆個近い数の細菌も存在し、その中には有益なものもあれば、そうでないものもあります。つまり、人体には総細胞数の10倍以上もの細菌細胞と酵母細胞が存在するということです。

有益細菌の大部分は腸に集中し、さらに数兆個の細菌が気道(呼吸器)、生殖管、皮膚にも存在し、いずれも重要な保護の役割を果たしています。これらの細菌は体の保護機能をサポートする他、重要な代謝過程にも関与しています。

代表的なプロバイオティクスの菌株として、ラクトバチルス(乳酸菌ラクトバチルス属の総称)、ビフィズス菌アシドフィルス菌(ラクトバチルスと同じく乳酸菌の一種) の他、有益なフルーツ酵母であるサッカロミセス・ブラウディなどがあります。推奨用量:ラベル記載の通り。

5. オオバコ種皮(サイリウムハスク)

オオバコ種皮は、オオバコ科の植物(学名 Plantago ovata、インドオオバコ)の種を包む種皮(さやの部分)を指します。この種皮は、何千年もの昔からインドや中国の伝統医学で用いられてきました。オオバコ種皮は、主に高コレステロール対策と慢性便秘の緩和に使用されているサプリメントです。また、このサプリメントを定期的に摂取することで、便秘気味の腸から毒素を排出するのにも役立ちます。オオバコ種皮は、水などに混ぜて摂取する粉末やサプリメントとして販売されています。

6. N-アセチルシステイン(NAC)

N-アセチルシステイン(NAC)は、肝臓が過剰な酸化ダメージを受けないよう保護するのに役立ちます。特に、飲酒習慣がある方や、パラセタモール(解熱鎮痛薬、アセトアミノフェン、商標名タイレノールなど)のような市販薬や処方薬を服用する習慣がある方には、このサプリメントを毎日摂取することをお勧めします。

British Journal of Nutrition誌に掲載された2014年の研究によると、NACは酸化ダメージから肝臓を保護するのに役立つ可能性があります。また、Pharmaceutical Biology誌掲載の2016年の研究でも、NACは炎症予防に役立つ他、脂肪肝(アルコール、砂糖、単純炭水化物、ファーストフードなどを摂りすぎるとかかりやすい疾患)の患者に効果が期待できることが示されました。

‌‌‌‌7. マリアアザミ(ミルクシスル)

マリアアザミはシリビニンを有効成分とするキク科の植物で、古くから肝臓の健康サポートに使用されてきました。2013年の研究では、マリアアザミが毒素や炎症から肝臓を保護するのに役立つ可能性があると報告されています。マリアアザミは、単独摂取はもちろん、NACサプリメントと併用することもできます。推奨用量:ラベル記載の通り。

‌‌‌‌8. スピルリナ

スピルリナは、多くの人がスーパーフードと考える藻類です。藍藻(らんそう)類に属するスピルリナは、錠剤や粉末で摂取でき、消化しやすい栄養補助食品です。スピルリナはシアノバクテリア(藍色細菌)門に属する細菌の一種です。

このスピルリナは、体からの重金属デトックスを助けます。例えば、ヒ素は神経疾患や糖尿病のリスク増加に関連付けられている有害重金属ですが、このヒ素の体外排出にスピルリナが一役買うことがわかっています。この結果は、水道から高濃度のヒ素が検出されたインドの研究で明らかになりました。

9. ターメリック(ウコン)

ターメリック(和名ウコン、学名 Curcuma longa)は、主に抗炎症、抗酸化、消化作用を目的に摂取されるショウガ科の宿根性植物です。クルクミンはターメリックの主な有効成分で、ターメリックが持つ多くの健康効果の秘密はこのクルクミンにあると考えられています。過去4千年以上もの長きにわたり、食物の風味を引き立てる香辛料として使用されてきたターメリックは、医療やエイジングケアの分野でも重要な役割を果たしてきました。

Diesases誌に掲載された2016年の報告書によると、ターメリックは、老化の主因とされる細胞酸化の緩和に役立ちます。また、Neural Regeneration

Research誌に発表された2017年の研究では、毒素曝露の後に多く見られる炎症や酸化ダメージから脳の神経接続を保護するのにターメリックが役立つことが示されています。推奨用量:サプリメントとして摂取する際は1日500〜2000mg。または、スパイスとしてお好みで料理に加えても。

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