beauty2 heart-circle sports-fitness food-nutrition herbs-supplements

以前よりも不安を感じてしまうことはありませんか?自然に不安を和らげる方法を8つご紹介します

著者:メリッサ・アンゼローン、自然療法医

この記事の内容:


‌‌‌‌ストレスとは?

ストレスは、様々な要求や危機に対する身体反応です。人間は、危険を察すると、たとえ空想の危機であったとしても、身体の防衛機能が瞬時に全力で働き出します。これは、闘争・逃走反応やストレス反応と呼ばれる自動的な身体のメカニズムです。

ストレス反応は自分の身を守るための身体反応で、適度な物であれば、集中力やエネルギーや警戒力の維持に役立ちます。ストレスによって身体の防衛力が高まるおかげで、緊急時に命が助かることがあります。

また、困難な状況下で、ストレスが助け役になることもあります。例えば、会議でプレゼンテーションをする際、ストレスのおかげで緊張感を維持できます。バスケットボールの試合で勝負を左右するフリースローを行う際に、神経をさらに集中させることができます。また、テレビを見たい時でも試験勉強に打ち込める気になれるのは、ストレスがあるからです。しかし、ストレスの度が過ぎると、身体はメリットを得られなくなり、健康や気分、物事の生産性、人間関係、生活の質などに多大なダメージをもたらし始めます。過剰なストレスが、不安感を引き起こす可能性があります。

‌‌‌‌不安について理解を深める

不安はよくある気分障害の一つで、毎年最多2億人の成人に不安の症状が現れると言われています。怯え、心配、常に圧倒された気分などが不安の特徴です。また、日常の物事について過度に非現実的に悩み続けることも、不安の症状の一つです。悩みの原因として、金銭、家族、健康、未来などが挙げられます。

また、不安が原因で、胸の圧迫感、発汗、心臓の激しい鼓動などの身体症状が起こることもあります。不安の原因は、家族の死去や失業などいった深刻な問題に限りません。例えば、外出をする、友達と会うという比較的些細な出来事が、不安を引き起こすこともあります。

最近、不安症状の緩和に効果的な天然由来のサプリメントを求める声が高まってきています。そのようなサプリメントの中には、それ以外の効能を持ち合わせているものも数多くあります。

自然に不安を和らげる8つの方法

不安症状を抱える人々のために、これまでに数多くの薬草やサプリメント、ビタミンに関する研究が行われました。

1. バレリアンの根

バレリアン(学名:Valeriana officinalis)は、北アメリカに帰化したヨーロッパとアジアが原産のオミナエシ科の多年生植物です。古代ギリシャ・ローマ時代から何世紀にも渡って、天然の不安治療薬として使われています。

バレリアンは、健康的な睡眠をサポートする薬草としてよく知られていますが、寝つきの悪さや夜中に目が覚めてしまう問題は、不安が原因であることがよくあります。バレリアンの根のサプリメントは錠剤のものが多く、リラクゼーションを促します。

バレリアンのエキスによる鎮静作用は、脳内のシナプス間隙にあるガンマ‐アミノ酪酸(抑制性神経伝達物質、略称GABA)の増加によって起こるという説があり、このメカニズムが不安の緩和を促進すると考えられています。

2. カヴァカヴァ

単にカヴァとも呼ばれるこの植物(学名:Piper methysticum)の根は、鎮静効果があるハーブティーの材料として、昔から太平洋地域のほぼすべての文化圏で使われていますが、現在は、錠剤のサプリメントの形でよく飲まれています。カヴァのエキスには、カヴァラクトンという生理活性成分が有効成分の一つとして含まれていて、人間のグリシン受容体を抑制する働きがあります。この働きによって脳のニューロンの過剰発射が阻止されて脳の興奮が鎮まり、結果として不安症状が緩和されるのではないかと考えられています。また、カヴァカヴァには、筋肉を緩めるなど、認知能力を向上させる作用もあると言われています。

3. アシュワガンダ

アシュワガンダ(学名:Withania somnifera)はナス科の薬草植物で、アダプトゲンとして昔からアユルヴェーダ医学で使われています。アダプトゲンは、ストレスホルモンであるコルチゾールの値を適切な値に調節する働きがあるとされる種類の薬草の総称です。コルチゾールの値が適切な範囲を上回ったり下回ったりした時に、不安症状が引き起こされることがあります。

4. ロディオラロゼア

ロディオラロゼアの根や根茎から採れるエキスには、ストレスに対する体の耐性を高める強壮効果があるので、疲れや倦怠感の解消に役立ちます。鮮やかな黄色の植物なのでゴールデンルートやローズルートとも呼ばれることもあり、アシュワガンダと同様に、アダプトゲンに分類されています。ロディオラロゼアには、ストレスホルモンの放出を正常化する働きや、エネルギー生成において細胞の発電所とも言われているミトコンドリア内のAPT合成の活性化を助ける働きがあるので、平穏感やリラックス感を得るのに役立つと考えられています。

5. ラベンダー

ラベンダー属のこの植物は、ヨーロッパ南部やアフリカの北部の地中海沿岸地域、アフリカ東部、中東、さらにはアジアの南西部やインド南東部が原産地です。錠剤サプリメントの経口投与が一般的ですが、アロマセラピーではハーブティーやエッセンシャルオイルとして使われています。ラベンダーの主な生理活性物質は、グルタミン酸作動性のNMDA受容体やGABAA受容体に作用するので、身体を落ち着かせたり、不安症状を和らげたりする効果が期待できると言われています。

6. パッションフラワー

紫のパッションフラワー(学名:Passiflora incarnata)はアメリカ大陸原産のつる植物で、花の色には白と青や白と紫の組み合わせがあり、食用の実がなります。パッションフラワーはペルーが原産地ですが、現在は世界中に分布しています。昔から不安症状の治療に使われていて、よく眠れない人や不安感がある人に対して鎮静効果を発揮します。抗酸化フラボノイドには脳内のGABAを誘導する働きがあるとの学説があり、脳の活動を落ち着かせたい時にはパッションフラワーが役に立つと考えられています。

‌‌‌‌7. カモミール

カモミール(学名:Matricaria chamomilla L.)は有名なキク科の植物です。花には化学成分が120種類以上も含まれていて、そのうちのいくつかは不安感を和らげる作用があると考えられています。ハーブティーとしてよく飲まれていますが、錠剤のサプリメントもあります。

‌‌‌‌8. レモンバーム

レモンバーム(学名:Melissa officinalis)は、昔からある気分や認知機能を改善させる薬草で、ある研究では、不安症状に役立つ可能性があると指摘されました。現在、カプセルやコーティング錠の経口サプリメント、クリームやオイルの塗り薬、エキス、ハーブティーなどが出回っていますが、遅くても中世には、自然療法でリラクゼーションを促すために使われていました。また、レモンバームは、消化器系の問題や頭痛にも効果が期待できます。

不安症状のケースは世界中でよく見られるものです。しかし幸いなことに、このようにして健康を害さない自然な方法で、不安症状に苦しんでいる人たちをサポートすることも可能と言えるでしょう。

参考文献:

  1. Munir S, Takov V. Generalized Anxiety Disorder (GAD) StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2020.
  2. Davidson, J.T., Connor, K.M. Valerian. In: Herbs for the Mind: Depression, Stress, Memory Loss, and Insomnia. New York: Guilford Press, 2000: 214-233.
  3. Dutertre, S., Becker, C. Betz, H. Inhibitory Glycine Receptors: An Update. J Biol Chem. 2012 Nov 23; 287(48).
  4. Muacevic, A, Adler, J.R. Adaptogenic and Anxiolytic Effects of Ashwaghanda Root Extract in Healthy Adults: A Double bind, Randomized, Placebo-controlled Clinical Study. Cureus. 2019; 11(12).
  5. Anghelescu, I. Stress management and the role of Rhodiola rosea. Int J Psychiatry Clin Pract. 2018 Nov;22(4):242-252.
  6. Koulivand, H., Ghandiri, M.K., Gorji, A. Lavender and the Nervous System. Evid Based Complement Alternat Med. 2013; 2013: 681304.
  7. Elsas SM, Rossi DJ, Raber J, et al. Passiflora incarnata L. (Passionflower) extracts elicit GABA currents in hippocampal neurons in vitro, and show anxiogenic and anticonvulsant effects in vivo, varying with extraction method. Phytomedicine. 2010;17(12):940-949.
  8. Singh, O., Khanam, Z, Misra, N. et al. Chamomile (Matricaria chamomilla L.): An overview, Pharmacogn Rev. 2011 Jan-Jun; 5(9): 82–95.
  9. Scholey A, Gibbs A, Neale C, et al. Anti-stress effects of lemon balm-containing foods. Nutrients. 2014;6(11):4805-4821.
健康

アスコルビン酸(ビタミンC)とは?効能、サプリメントその他について

健康

リンゴ酢の酸味が苦手な方に、リンゴ酢サプリメントを取り入れをおすすめする6つの理由をご紹介

健康

エルダーベリーの強力な免疫サポート作用と抗ウイルス作用