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くしゃみや鼻水による鼻のむずむず感を和らげるのに役立つ抗ヒスタミンサプリメント4選

著者:ニコール・クレイヴン、医学博士

この記事の内容:


鼻づまり、鼻水、後鼻漏(こうびろう、鼻水が喉に流れ落ちる状態)、副鼻腔の問題などの症状はいずれも寒い時期に多く発生し、睡眠を妨げたり、呼吸や味覚をはじめ、全身の体調に影響を及ぼすものです。炎症を原因とするこれらの症状は体の反応であり、外部からの侵入物とみなされたアレルゲンやウイルスに対抗するための自然な防御システムでもあります。

アレルギーや呼吸器系ウイルスによって免疫系が過剰に活性化すると、症状を抑えようと市販の風邪薬やアレルギー治療薬に助けを求める人は少なくないでしょう。ただし、これらの抗ヒスタミン薬や複合風邪薬には、眠気や脱水症などの副作用があります。研究によると、ほとんどの風邪薬は、風邪ウイルスの治療や症状の持続時間の短縮に効果がないとされています。そんな時に頼りになるのが、天然の抗ヒスタミン特性がある、市販の風邪薬の代替品ともなりえる特定のハーブやビタミンです。

‌‌‌‌冬に多い鼻風邪の原因

寒い時期に鼻風邪を引きやすい原因としては、季節性アレルギーと風邪・インフルエンザなどの上気道ウイルスの2つが挙げられます。鼻がむずむずするのは、体が外来の侵入物を検知すると、肥満細胞(マスト細胞)から放出されるヒスタミンという分子が活性化されることが主な原因です。ヒスタミンは体内で多くの重要な役割を果たしていますが、濃度が高すぎると逆効果となります。

体が新たな上気道ウイルスの他、ダニやカビなどのアレルゲンにさらされると、ヒスタミン分子が血流に放出され、ほてり、発赤、鼻づまり、鼻や目のかゆみ、頭の圧迫感といった症状が現れます。このような症状を健康的に和らげる方法としては、上昇するヒスタミン濃度を天然の抗ヒスタミンサプリメントで抑えることが挙げられます。

寒い季節は多くのウイルスが潜んでおり、いつ体内に侵入して鼻や喉が影響を受けてもおかしくない状態です。

‌‌‌‌アレルギーに役立つ天然成分のサプリメント4選

急な不調に備えて、天然の抗ヒスタミンサプリメントをいくつか常備しておけば心強いのではないでしょうか。以下、特にお勧めしたい製品を挙げてみました。

1. ケルセチン

ケルセチンは、タマネギ、リンゴ、ブドウ、ブロッコリーなどの食物に含まれるポリフェノールです。ケルセチンには抗炎症作用と抗ヒスタミン作用があり、主に体のヒスタミン生成能力をブロックすることで機能します。

季節性アレルギーや環境アレルギーが年々増えていますが、これらのアレルギーには、さまざまな樹木やブタクサのような植物をはじめ、カビ、イエダニ、ゴキブリの他、犬や猫のフケに対する反応が含まれます。これらのアレルゲンはどこにでも存在し、避けて通るのは至難の業です。いざアレルギーが誘発されると、体は肥満細胞と呼ばれる特定の免疫細胞に活性化するよう信号を送ります。この肥満細胞の活性化によりヒスタミンが放出され、それが一般的なアレルギー症状につながるのです。

体がストレスを受けると、細胞に損傷を与えるフリーラジカルという分子が形成されますが、ケルセチンは、このフリーラジカルを除去する抗酸化作用があることで知られています。この植物の抗アレルギー作用には、免疫系の刺激、抗ウイルス活性、ヒスタミン放出の抑制、炎症性サイトカイン(炎症症状を引き起こす「サイトカイン」=主に免疫細胞から分泌される低分子のタンパク質)の減少、インターロイキン(細胞間の情報伝達を担うサイトカイン)生成の抑制などがあります。ケルセチンは、インターロイキン-8、インターロイキン-6、インターロイキン-4、好酸球(白血球の一種である顆粒球の一つ)、ペルオキシダーゼ(白血球の一種である好中球に存在する酵素)など、多様な炎症性化合物を減少させると考えられています。

研究によると、アレルギー反応を低下させるのに有効なケルセチンの摂取量は250~500mgです。ほとんどのケルセチンサプリメントはカプセルで販売されていますが、飲み込む力(嚥下機能)が低下した方やお子様にはチュアブルや液体タイプをお勧めします。

2. イラクサ

刺草という和名を見る限りでは少々手ごわい印象のイラクサですが、実は野菜として食べられる栄養価の高い植物であり、安全で体に良い抗ヒスタミンハーブでもあります。

このイラクサには、炎症を減らし、肥満細胞を安定させることで、体のアレルギー反応を抑える働きがあります。安定した肥満細胞は、周囲の組織や血流にヒスタミンを放出しなくなります。90人の患者を対象としたランダム化二重盲検臨床試験で、1日1回600mgの乾燥イラクサをサプリメントとして投与したところ、標準的な抗ヒスタミン薬よりもアレルギー症状が減少しました。

イラクサの作用機序を調べた別の研究では、ヒスタミン1受容体を拮抗する(互いの効果を打ち消し合う)ことで、アレルギー性鼻炎関連の炎症性経路を阻害できることが示唆されています。

イラクサは、カプセルの他にチンキ剤でも販売されています。なお、イラクサは安全性が高く、眠気を引き起こすこともありません。

3. ビタミンC

Vitamin C Supplements on table with oranges

風邪の予防をはじめ、免疫力を高め、上気道ウイルスにさらされるリスクを減らすために、世界中で長年使用されているサプリメントといえばビタミンCです。そんなビタミンCにも、実は天然の抗ヒスタミン作用があり、アレルギー対策としても役立つことは意外と知られていません。

2018年に行われたビタミンCによるアレルギー治療の研究では、酸化ストレスがアレルギー疾患に大きく関与していることが明らかになりました。市販されている抗酸化サプリメントの中で最も手頃な製品の一つであるビタミンCは、その抗酸化作用により、炎症性ストレスをブロックすることでアレルギー治療剤として機能する可能性があります。

ビタミンCは、健康的な食品から摂取しやすい栄養素で、例えば、生のピーマン1/4個だけでも1日の推奨量の2倍である100~120mgを摂取することができます。他にも、黒スグリ(別名ブラックカラントまたはカシス)、グアバ、パセリ、そしてもちろんオレンジなど、ビタミンCが豊富な食物が多数あります。

抗ヒスタミン作用に推奨されるビタミンCの摂取量は2gですが、発泡性粉末、ドリンク、チュアブル、グミ、カプセルなどバラエティ豊かなサプリメントで手軽に摂取できます。また、飲みやすい口当たりで、高用量の摂取が苦にならないのもビタミンCの利点です。

4. ブロメライン

ブロメラインは、パイナップルに多く含まれ、消化を助ける酵素です。消化不良でお悩みの方には、重めの食事の前にパイナップルを一切れ食べることをお勧めします。ブロメラインが効果を発揮するのは消化管だけではありません。この酵素は炎症性関節炎に最も多く使用されているサプリメントで、アレルギー患者にも使用者が増えています。

アレルギー性気道疾患を調査した動物研究で、ブロメラインは肺の細胞性炎症反応を抑えることで気道反応性を改善しました。現時点でヒトモデルでの研究は限られていますが、有意な細胞性抗炎症作用と抗ヒスタミン作用があることが指摘されています。

ブロメラインがケルセチンやイラクサと共に抗アレルギー製品によく配合されるのは、この3種類の植物が相乗的に作用して抗ヒスタミン特性を拡大すると考えられているからです。なお、全体的にブロメラインは安全性が高いとされていますが、抗凝固薬との併用は避け、必ずかかりつけ医の指導のもと摂取することが大切です。

‌‌‌‌重要ポイントまとめ

このように、アレルギー反応やウイルス対策を後押しする天然の抗ヒスタミンサプリメントが多数あります。果物や野菜が豊富な健康的な食事に合わせて、刺激の強い処方薬の副作用もなく、くしゃみや鼻のむずむず感を和らげる自然な方法があります。

もちろん、どのハーブやビタミンの使用にもかかりつけ医の許可が必要です。それをクリアできれば、自分に合った天然成分の抗アレルギーサプリメントをぜひ常備しておくことも名案と言えるでしょう。

参考文献:

  1. Mlcek J, Jurikova T, Skrovankova S, Sochor J. Quercetin and its anti-allergic immune response. Molecules. 2016;21(5):623. Published 2016 May 12. doi:10.3390/molecules21050623
  2. Mittman P. Randomized, double-blind study of freeze-dried Urtica dioica in the treatment of allergic rhinitis. Planta Med. 1990;56(1):44-47. doi:10.1055/s-2006-960881
  3. Roschek B Jr, Fink RC, McMichael M, Alberte RS. Nettle extract (Urtica dioica) affects key receptors and enzymes associated with allergic rhinitis. Phytother Res. 2009;23(7):920-926. doi:10.1002/ptr.2763
  4. Vollbracht C, Raithel M, Krick B, Kraft K, Hagel AF. Intravenous vitamin C in the treatment of allergies: an interim subgroup analysis of a long-term observational study. J Int Med Res. 2018;46(9):3640-3655. doi:10.1177/0300060518777044
  5. Secor ER Jr, Carson WF 4th, Cloutier MM, et al. Bromelain exerts anti-inflammatory effects in an ovalbumin-induced murine model of allergic airway disease. Cell Immunol. 2005;237(1):68-75. doi:10.1016/j.cellimm.2005.10.002
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