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お子様の健康全般におすすめのサプリメントベスト8

著者:エリック・マドリッド医学博士

この記事の内容:


体に良いタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルが豊富で、栄養価の高いバランスの取れた食事は、お子様の健やかな成長に欠かせない最重要要素の一つです。特に幼年期に栄養不足が慢性化すると、慢性的および長期的な健康問題のリスクが高まる可能性があります。

栄養不足の原因には、栄養価の低い食品ばかりを食べる習慣や、栄養素の吸収不良が考えられます。このような栄養不足への対策として、米国は1920年代に食品の栄養強化(主食に微量栄養素を加える習慣)に着手しました1。2020年までに、世界83カ国で小麦粉、トウモロコシ、米関連食品の強化が必要とされています。依然として、世界の子供の最大60%が栄養強化食品を摂取していないのが現状です。

食品の栄養強化例は以下の通りです。

  • ヨード化で甲状腺腫(首のしこり)予防を促進
  • ビタミンDを牛乳に添加して「くる病」(骨の弱体化)を予防
  • ビタミンB群(チアミンなど)を小麦粉製品に添加

子供に多い栄養欠乏症2

  • 欠乏症 – 貧血
  • ビタミンD欠乏症 – くる病、成長不良
  • ヨウ素欠乏症 – 甲状腺腫、精神遅滞
  • ビタミンC欠乏症 – 壊血病、あざ
  • カルシウム欠乏症 – くる病および骨の弱体化(カルシウムの吸収にはビタミンDが必要)
  • ビオチン欠乏症 – 通常は遺伝性疾患とされる
  • ビタミンA欠乏症 – 夜盲症、感染症にかかりやすい、成長遅延
  • ビタミンB12欠乏症 – 貧血
  • 亜鉛欠乏症 – 成長遅延、免疫不全

お子様の健やかな成長に欠かせない栄養素は以下の通りです。

1. 鉄分

世界中で最も多い栄養欠乏症の一つである欠乏症にかかる子供は30〜40%にものぼります3。ちなみに、母親が鉄欠乏症でない限り、母乳で育てられた乳児の鉄欠乏症はまれです。生後12カ月以上で、牛乳を1日700ml以上飲む幼児は、鉄欠乏症のリスクが高くなります。これは、牛乳が腸を刺激し、慢性失血を引き起こす可能性があることが原因です。

鉄欠乏症の症状には、倦怠感、蒼白、無性に氷が食べたくなる、もろく割れやすい爪、めまい、息切れなどがあります。

鉄の食物源の代表例:

2. ビタミンD

ビタミンD欠乏症は、検査を受けた子供の60〜70%に見られるほど多い疾患です。日光に当たる時間が短い冬から春にかけての数カ月に多いのがビタミンD欠乏症の特徴です。古くから、ビタミンDが極度に不足すると、重度のO脚が見られる、くる病になると言われています。ビタミンDが不足すると、骨痛(骨軟化症および成長痛)、成長不良、乾癬(かんせん)、上気道感染症のリスクが高まる可能性もあります。

肌の色素が濃い人は、たとえ日光に十分当たっても、ビタミンD欠乏症のリスクが高めです。これは、色素を形成するタンパク質であるメラニンが、ビタミンD生成に皮膚が必要とする紫外線(UV)を遮断する「天然の日焼け止め」として機能しているためです。

増加の一途をたどる小児肥満もビタミンD欠乏症の危険因子です。

一般に、母乳がビタミンD供給源として十分でないとされるのは、授乳中の母親にビタミンDが不足しているからに他なりません。ビタミンDたっぷりの母乳が出るように、授乳中の女性のほとんどは1日6000 IU以上のビタミンD摂取が必要です。妊娠中の女性も、その多くが1日2000〜5000 IUのビタミンDを摂取します。

多数の小児科医が、生後1年までの乳児へのビタミンD補給を推奨しています。全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)が提示する用量は1日600 IU(ただし最大1000 IU未満)です。同機関は、子供の年齢に応じた安全上限値を提案しています。

  • 1〜3歳の幼児 – 1日最大2500 IU
  • 4〜8歳の幼児 – 1日最大3500 IU
  • 9歳以上 – 1日最大4000 IUまで

なお、内分泌学会は小児用量の上限を高めに提案しており、生後1年以内の乳児に推奨する最大用量を2000 IUとしています。1歳以上の幼児については、NASEMと同量の1日最大4000 IUを推奨しています。

ご不明な点は主治医にご相談ください。ビタミンDは、液滴、グミ処方、カプセルで販売されています。

3. ヨウ素

ヨウ素は甲状腺の健康のみならず、生殖器系や脳の正常な発達にも重要です。世界中に多く見られるヨウ素欠乏症は、世界のさまざまな土壌のヨウ素含有量が低いことが主な原因です。2004年にトルコで行われた研究4では、学齢期の子供の46%にヨウ素が不足していることが示されました。

ヨウ素の食物源

お子様が食物から十分なヨウ素を摂取していないのでは?と不安に思っておられる方には、サプリメントをお勧めします。かかりつけの小児科医から高めの用量を勧められない限り、通常はマルチビタミンに含まれるヨウ素量で十分です。推奨用量:ラベルの指示通り。

4. ビタミンC

2004年の研究5によると、男性の14%、女性の10%がビタミンC欠乏症でした。このデータには子供も含まれ、 少年期・青年期12〜17歳の6%の血中ビタミンC濃度が低いことがわかりました。歯肉(歯茎)出血、あざができやすい、傷が治りにくいことに加えて、骨の弱体化は、ビタミンC欠乏症がもたらす深刻な弊害であり、子供の成長に伴い長期的な影響を及ぼすものです。幸いビタミンCは、子供にも食べやすい多くの食物に含まれています。

ビタミンCの果実供給源

  • アセロラ
  • アボカド
  • グアバ
  • パパイア
  • マンゴー
  • オレンジ
  • パイナップル
  • カンタロープ(メロン)
  • キウイ
  • イチゴ

ビタミンCの野菜供給源

  • ピーマン
  • チンゲンサイ
  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • ケール
  • 芽キャベツ
  • ジャガイモ

食事で十分なビタミンCが摂れない場合は、サプリメントによる補給が必要かもしれません。お子様に人気のグミ処方をはじめ、カプセルや粉末状のサプリメントも販売されています。12歳以上なら1日500mgまで安全に摂取できますが、大半は1日250mg未満で十分です。

5. マルチビタミン

子供用マルチビタミンは、各種ビタミンやミネラルの摂取量を最低限確保するのに優れた方法です。良質なマルチビタミンには、カルシウム、ビオチン、ビタミンA、ビタミンE、亜鉛など数多くの栄養素が含まれています。小児用マルチビタミンは、液体、グミ、またはカプセル処方で手に入ります。

6. メラトニン

睡眠障害は成人特有の問題ではなく、子供にも降りかかる可能性が十分あります。ある研究6では、子供の最大4%(25人に1人)が睡眠障害を抱えていることがわかりました。ただし、子供への処方薬投与はなるべく避けることが重要であり、薬物治療は理想的な方法とは言えません。お子様に睡眠障害が見られるなら、根本原因の究明が先決です。年齢を問わず、睡眠の質低下の原因として、不安、うつ病、アレルギー、睡眠時無呼吸といった深刻な疾患も考えられるからです。これらの可能性が評価されて疑いが晴れたら、睡眠サイクルを助ける天然ホルモンであるメラトニン摂取(1〜3mg)を視野に入れると良いでしょう。メラトニンは必ず就寝時間の約2時間前に摂取しましょう。小児処方には、液体、チュアブル、グミなどがあります。(注:日本国内のお客様へ:メラトニンを含む製品につきまして、iHerbでは2カ月分まで購入が可能です)

‌‌‌‌7. オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は成長過程にある子供の脳に重要な役割を果たします。ところが、世界の多くの地域では、子供が必須脂肪酸豊富な食物を十分摂っていないのが現状です。このことが、成長遅延、皮膚疾患、神経系疾患の原因となりかねません。

オメガ3脂肪酸の成分は以下の通りです。

オメガ3脂肪酸に期待できる効能は以下の通りです。

  • ADHD(注意欠陥多動症。注意欠如多動性障害とも) – 2016年の研究7では、ADHD患者へのオメガ3脂肪酸の治療効果が期待できることが示されました。
  • 喘息 – Nutrition Research Reviews誌の2016年の研究8では、喘息患者へのオメガ3フィッシュオイル摂取の効果が見込まれると報告され、Cytokine誌に発表された2016年の別の研究9では、喘息管理の補完的方法としてオメガ3が有望であると結論付けられました。

オメガ3脂肪酸は、液体、チュアブル、グミ処方で販売されています。

‌‌‌‌8. プロバイオティクス

子供用プロバイオティクスを選ぶにあたり、戸惑うのも無理はありません。実にさまざまな種類や菌株が市販されているからです。しかも、プロバイオティクスに関する科学報告書が過去10年間で約2万件も発表されるなど、近年プロバイオティクスに関する知識が飛躍的に向上したとはいえ、その有用性と効果の程度はようやくわかり始めたばかりです。それでも、プロバイオティクスは子供に有効であると考えられ、過去に抗生物質を使用したことがあるなら、特にプロバイオティクス摂取が推奨されます。

一般にプロバイオティクスは、免疫系が正常に機能するあらゆる年齢層に安全であるとされています。お子様が免疫不全か、がん治療を受けている場合は、プロバイオティクスを摂取する前にかかりつけの小児科医にご相談ください。

大半の人の体内(主に腸内)に計40〜50兆個の細菌が生息すると推定されます。これは、推定30兆個のヒト細胞10をしのぐ数です。新生児の腸内細菌が植え付けられるのは、産道を通過するほとんどの出生時に始まります。また、母乳による保育の場合、母親の皮膚細菌が微生物叢の多様化をサポートします。

これまでプロバイオティクスに謳われてきた効能は以下の通りです。

  • 便秘、ガス、胃酸逆流などの消化トラブルの緩和を促進
  • 乳児疝痛(コリック。いわゆる黄昏泣き)軽減を促進
  • 過敏性腸症候群の管理
  • クローン病および潰瘍性大腸炎の管理

子供・大人共に推奨されるプロバイオティクスの最小摂取量は、通常50億CFU(コロニー形成単位)です。青年期〜成人期は、最大1000億CFUを1日1〜2回摂取すると良いでしょう。プロバイオティクスは、カプセル、チュアブル、粉末、グミ処方で入手できます。代表的な菌株として、乳酸菌、ビフィズス菌、サッカロミセスが挙げられますが、それらの組み合わせも存在します。

風邪・インフルエンザ対策サプリメント

体調を崩した時には、症状を抑えつつ免疫強化サポートが図れる、咳、風邪、インフルエンザ対策サプリメントも多数あります。2012年のレビュー研究11では、子供にヴェポラップ(緩和塗布剤)とそばハチミツが推奨されました。感染予防に役立てるには、プロバイオティクス、硫酸亜鉛生理食塩水による鼻洗浄を推奨しています。また、ビタミンCエルダーベリー処方もお勧めです。

参考文献:

  1. Accessed May 25, 2020 http://web1.sph.emory.edu/users/hpacho2/PartnershipsMaize/Bishai_2002.pdf
  2. Accessed May 24h, 2020 http://learnpediatrics.sites.olt.ubc.ca/files/2011/08/GI_-_Nutritional_Deficiencies.pdf
  3. World Health Organization. A guide for programmer managers. Geneva (Switzerland): World Health Organization; 2001. Iron deficiency anaemia assessment, prevention, and control.
  4. Gür E, Ercan O, Can G, et al. Prevalence and risk factors of iodine deficiency among schoolchildren. J Trop Pediatr. 2003;49(3):168‐171. doi:10.1093/tropej/49.3.168
  5. Hampl JS, Taylor CA, Johnston CS. Vitamin C deficiency and depletion in the United States: the Third National Health and Nutrition Examination Survey, 1988 to 1994. Am J Public Health. 2004;94(5):870‐875. doi:10.2105/ajph.94.5.870
  6. Meltzer LJ, Johnson C, Crosette J, Ramos M, Mindell JA. Prevalence of diagnosed sleep disorders in pediatric primary care practices. Pediatrics. 2010;125(6):e1410‐e1418. doi:10.1542/peds.2009-2725
  7. Königs A, Kiliaan AJ. Critical appraisal of omega-3 fatty acids in attention-deficit/hyperactivity disorder treatment. Neuropsychiatr Dis Treat. 2016;12:1869-82. Published 2016 Jul 26. doi:10.2147/NDT.S68652
  8. Nutr Res Rev. 2016 Jun;29(1):1-16. doi: 10.1017/S0954422415000116. Epub 2016 Jan 26.
  9. Farjadian, Moghtaderi, Kalani, Gholami, & Hosseini Teshnizi. (2016). Effects of omega-3 fatty acids on serum levels of T-helper cytokines in children with asthma. Cytokine, 85, 61-66.
  10. http://www.microbiomeinstitute.org/blog/2016/1/20/how-many-bacterial-vs-human-cells-are-in-the-body
  11.  Fashner J, Ericson K, Werner S. Treatment of the common cold in children and adults. Am Fam Physician. 2012;86(2):153‐159.
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