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子供たちの免疫系をサポートする8つのサプリメント

著者:メリッサ・アンゼローン、自然療法医

この記事の内容:


子供たちを取り巻く環境には、体に害を及ぼすものがたくさんあります。遊び場で触れてしまう可能性のある病原菌から、絵の具に使われている有害物質、給食のツナキャセロールに含まれる細菌まで様々です。このように子供たちは、日常あらゆるリスクに晒されています。

それでは子供たちの免疫力を強化するために何ができるのか、多くの親御さんが関心を寄せています。

免疫系とは何か

免疫系とは、私たちの体をあらゆる脅威から守ってくれる組織、細胞、器官の集合体です。毎日休みなく働き、ウイルス、細菌、その他の毒素から私たちを守ってくれています1。

体には本来、自然治癒力が備わっているということは、多くの学派で信じられています。これらの素晴らしい恩恵は、すべて免疫系に由来するのです。

幸い、子供の体にも非常に優れた免疫防御システムが備わっており、通常は大人よりも優秀です。

免疫系の仕組み

免疫系は、自然免疫と適応免疫という2つの異なる仕組みでできています。

自然免疫系は非特異的です。これは、対象が何であるかは考慮せず、すべての脅威を死滅させることを意味します。自然免疫の最たる例が、私たちの皮膚です。人間の皮膚では、酸性の分泌物が自然に生成されています。これが一種の防御メカニズムとなります。細菌やウイルスが皮膚に付着すると、多くの場合は直ちに死滅しますが、その理由は皮膚が酸性だからです1

適応免疫系は、これよりも少し複雑です。複雑に入り組んだ細胞のシステムで、学習により特定の脅威を死滅させます。例えば、体が初めてインフルエンザウイルスに出会うと、細胞がウイルスから学習をします。ウイルスの見た目と、その攻撃方法を学習するのです。体が(睡眠不足、偏った食事などで)疲れ切っている場合だけ、ウイルスに感染して発症します。それ以外の場合は、体はウイルスと接触するだけで、ウイルスを死滅させる方法を学習するのです。そのため、次にウイルスがやって来たときは、ウイルスを死滅させる方法を正確に知っている状態で、特定の細胞が配備されます1

ただし、体内のすべての器官がそうであるように、免疫系も時にサポートを必要とする場合があります。

免疫系をサポートするための自然なアプローチ

ニューノーマル時代の生き方や、子供の学校の再開時にそれが何をもたらすのかについて各家庭で考えを巡らせているかと思いますが、親である私たちは、自然な方法によって自分自身と子供たちの免疫系の強化のために取り組むことができます。

また、研究者たちは、免疫系の健康サポートに有効かどうかを検証するために、数多くのハーブ、サプリメント、ビタミンについて研究を行ってきました。

1. ビタミンD - 骨と免疫系の健康をサポート

ビタミンDは、体にとって重要な4つの脂溶性ビタミンのうちの1つです(その他はビタミンAEK)。ビタミンDの供給源となる食品は主に3つで、食物とサプリメント以外にも、日光の助けを借りて自分自身の体で合成することもできます。コレステロールに太陽からの紫外線が当たると、ビタミンDが合成されます。ビタミンDの供給源となる食物としては、イワシなどの脂の多い魚や一部のキノコ類が挙げられます。牛乳などの乳製品も、シリアルなどの他の加工食品と同様に、栄養価を高めるためにビタミンDが配合されていることがよくあります2

このビタミンは、骨と免疫系の健康をサポートするなど、体内でいくつかの重要な役割を果たしています。ビタミンDの補給に関して、研究者らは、このビタミンが白血球の機能を高める可能性があることを発見しました。白血球には、ウイルスその他の病原体から体を守る機能があります2

ビタミンDが不足すると、インフルエンザや喘息などの上気道感染症をはじめとして、病気にかかりやすくなるため、ビタミンD濃度を正常な範囲に維持することが重要です3

2. 亜鉛 - 胸腺をサポート

亜鉛は、体内に最も一般的に存在するミネラルの一種で、多くの重要な代謝経路の補助因子として働くなど、100種類以上の機能を果たしています4,5

亜鉛の最も重要な機能の1つが、免疫系のサポートです。この必須ミネラルは補助因子として働き、酵素が胸腺の機能を刺激する胸腺ホルモンを合成するのを助けます。胸腺は、免疫系の「教育」において鍵となる器官です。胸腺は、T細胞と呼ばれる白血球のグループに対して、何と「戦い」、何を無視するべきかを伝えます。この「教育」は、人生の非常に早い段階で行われ、体が自分自身を攻撃してしまうことを防ぎ、白血球がウイルスその他の病原体のみを攻撃することを可能にします5,6

亜鉛は錠剤、カプセル、トローチなど、さまざま形態で入手可能です。

3. ビタミンC - 免疫の鍵となるもの

ビタミンCは、「免疫系のサポート」について考える場合に、ほとんどの人が頭に浮かべるビタミンです。この水溶性化合物は、免疫系の仕組みにおいて鍵となる物質です。

例えば、感染症に対する物理的なバリア(皮膚など)をサポートするためには、このビタミンが鍵となるかもしれません。また、ビタミンCは、多くの免疫細胞が感染性因子を「食べて」「破壊」する際に、補助的な役割を果たす可能性があります。具体的には、免疫細胞による抗酸化物質の生成を助けます。抗酸化物質とは、免疫細胞がウイルスや細菌を死滅させるのに使う化学物質です7

また、ビタミンCは亜鉛と同じように、免疫系の「教育」においても一定の役割を果たします。免疫細胞に対して、誰が悪者なのかを「教える」のに役立ちます。これらの細胞は、悪者を「記憶」することによって、将来、より短時間でその悪者と戦うことができるのです7

また研究では、ビタミンCの摂取が、将来的な感染症の予防に役立つと指摘されています7

4. エルダーベリーエキス - 抗ウイルス作用と抗菌作用

エルダーベリー(学名:Sambucus nigra)は、小さくて濃い色のベリーが房をなす特徴的な植物です。抗ウイルス作用と抗菌作用をもつことで知られています8,9

また、エルダーベリーは、多くのビタミンB群(免疫系をサポートすることで知られる)、亜鉛マグネシウムなど、多様なビタミンやミネラルを含んでいます。その他の成分としては、ウイルスや細菌などの病原体と戦うことが明らかになっている抗酸化物質が含まれます10

一部の研究では、エルダーベリーエキスを摂取することで、風邪の持続期間が短くなる可能性があることが示されています10

5. クルクミン - 感染症と戦う

クルクミン(学名:Curcuma longa)は、人気のスパイスであるターメリック由来のエキスです。その主な働きは、免疫系の健康をサポートし、抗酸化物質として作用することです。

クルクミンの免疫サポートにおける特性と本質は、理論上は、それが免疫細胞と「コミュニケーション」を取り、特定の部位の炎症性を抑えるよう伝えられることにあります(これにより、必要のない場所で免疫細胞とエネルギーを浪費することを回避します) 。その結果、免疫細胞は必要な部位に集中することができます。これは、郵便物を開けようとして封筒で切り傷ができたときに、指でその部位を押さえるようなイメージです11

6. エキナセア - 強力な抗酸化物質

エキナセアは、キク科に属する植物です。エキナセアも免疫系に効くと考えられており、ビタミンCと同じように人気です。エキナセアにはたくさんの種類がありますが、最も一般的なのがエキナセア・プルプレアです1

この小さいながらも強力な植物はさまざまな特性をもっており、免疫系の自然免疫と適応免疫の両方を刺激し、抗酸化物質であり、抗ウイルス作用と抗菌作用をもっています1

エキナセアはトローチ、錠剤、チュアブル錠、丸薬、お茶など、さまざま形態で利用できます。

‌‌‌‌7. 甘草根 - マクロファージを助ける

甘草根も免疫に関する植物としてあげられ、その有効成分はカンゾウと呼ばれます11。甘草根の免疫系サポート機能は、理論的にはこの化合物によってもたらされます。

免疫系の特定の器官だけでなく、特化型の免疫細胞もさまざまな機能を果たします。こうした細胞の1つが、マクロファージと呼ばれるものです。

マクロファージは免疫細胞の一種で、自然免疫系の一部であり、体に害を及ぼすものは何でも「食べて」しまいます。

接触したウイルスや細菌(つまり、悪いものはすべて)を食べてしまうマクロファージですが、カンゾウにはこれらのマクロファージを刺激する作用があります。

‌‌‌‌8. ニンニク - 免疫を刺激する香辛料

ニンニクは香辛料あるいは食材として人気で、各種料理に使われます。このタマネギのような食物は、植物/食材、乾燥粉末、フリーズドライ、オイル漬け、ガーリックオイル、カプセルなど、さまざまな形態で利用できます。

この植物には免疫刺激作用があるという説が出されており、マクロファージやリンパ球など、自然免疫と適応免疫の両方の細胞をサポートすることができます。このサポート機能が、免疫細胞のウイルス・細菌「殺傷」能力を高めるのに役立つ可能性があります12

参考文献:

  1. Catanzaro M, Corsini E, Rosini M, Racchi M, Lanni C. Immunomodulators Inspired by Nature: A Review on Curcumin and Echinacea. Molecules. 2018;23(11):2778. Published 2018 Oct 26. doi:10.3390/molecules23112778
  2. Prietl B, Treiber G, Pieber TR, Amrein K. Vitamin D and immune function. Nutrients. 2013;5(7):2502-2521. Published 2013 Jul 5. doi:10.3390/nu5072502
  3. Ali NS, Nanji K. A Review on the Role of Vitamin D in Asthma. Cureus. 2017;9(5):e1288. Published 2017 May 29. doi:10.7759/cureus.1288
  4. Saper RB, Rash R. Zinc: an essential micronutrient. Am Fam Physician. 2009;79(9):768-772.
  5. King JC. Zinc. In: Shils ME, Shike M, editors. Modern Nutrition in Health and Disease. 10. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins; 2006. pp. 271-285.
  6. Wessels I, Maywald M, Rink L. Zinc as a Gatekeeper of Immune Function. Nutrients. 2017;9(12):1286. Published 2017 Nov 25. doi:10.3390/nu9121286
  7. Carr AC, Maggini S. Vitamin C and Immune Function. Nutrients. 2017;9(11):1211. Published 2017 Nov 3. doi:10.3390/nu9111211
  8. Krawitz C, Mraheil MA, Stein M, et al. Inhibitory activity of a standardized elderberry liquid extract against clinically-relevant human respiratory bacterial pathogens and influenza A and B viruses. BMC Complement Altern Med. 2011;11:16. Published 2011 Feb 25. doi:10.1186/1472-6882-11-16
  9. Roschek B Jr, Fink RC, McMichael MD, Li D, Alberte RS. Elderberry flavonoids bind to and prevent H1N1 infection in vitro. Phytochemistry. 2009;70(10):1255-1261. doi:10.1016/j.phytochem.2009.06.003
  10. Tiralongo E, Wee SS, Lea RA. Elderberry Supplementation Reduces Cold Duration and Symptoms in Air-Travellers: A Randomized, Double-Blind Placebo-Controlled Clinical Trial. Nutrients. 2016;8(4):182. Published 2016 Mar 24. doi:10.3390/nu8040182
  11. Liu Z, Zhong JY, Gao EN, Yang H. [Effects of glycyrrhizin acid and licorice flavonoids on LPS-induced cytokines expression in macrophage]. Zhongguo Zhong Yao Za Zhi [China Journal of Chinese Materia Medica]. 2014. 39(19): p. 3841-3845.
  12. Arreola R, Quintero-Fabián S, López-Roa RI, et al. Immunomodulation and anti-inflammatory effects of garlic compounds. J Immunol Res. 2015;2015:401630. doi:10.1155/2015/401630
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