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高血圧でも旅行する方法

エリック・マドリード医学博士

毎年数十億人の人々が飛行機で旅しており、その内数千万人もの人々が高血圧を抱えています。高血圧症とも呼ばれる高血圧は、心臓病、心臓発作や脳卒中を発症させる主要な危険因子の一つです。高血圧での旅行は症状が抑えられている限り一般に安全ですが、旅行前に考慮することをここでいくつかご紹介します。次の旅行中に健康的で快適に滞在するために、これらのガイドラインに従ってください。

高血圧で旅行する前に考慮すべき14の項目

主治医を訪問する

血液検査を受けて旅行前に最適な健康状態にあることを確認するために、主治医による診察を予約しましょう。現在の投薬量が正しいことを確認するために血液検査を受ける必要があるかもしれません。一部の血圧治療薬は電解質に影響を与えることがあり、その場合は血液検査でこのような異常を検出することができます。旅行しても大丈夫なほど血圧が安定してるか主治医と確認しましょう。また、最後の診察から健康状態が変化している場合は主治医に必ずお伝えください。診察は出発直前まで待たないようにしましょう。テストの結果が出るまで時間がかかる場合があるので、出発予定日の少なくとも数週間前に予約をしてください。

自分の血圧値を把握する

主治医から旅行する許可を得たら、その期間は健康な血圧を必ず維持するようにしてください。そのためには自分にとって健康な血圧値を把握し、その値を一定の範囲に管理する必要があります。まだお持ちでない場合は、どこでも血圧を測定できるデジタル血圧計を購入することをお勧めします(ほとんどの研究では、腕帯を用いる血圧計の方が手首にフィットするものよりも正確であることが示唆されています)。米国の多くの薬局には血圧計のないご家庭のお客様が使用できる血圧計が備えられていますが、すべての地域や国がそうでない場合もあることに留意してください。

正常な大人の血圧:100-130/60-80 mmHg

高血圧:  140/90より高い場合(米国心臓協会によると130/80)

予防接種が現在でも有効なことを確認する

旅行先とその時期によっては、特定の予防接種が推奨される場合があります。一般に、心臓病を含む慢性疾患を持つ成人はインフルエンザなどの特定の感染にかかりやすく、より深刻な影響を受けることもあります。ワクチン接種歴を確認し、現在でも有効なことを主治医と確認してください。世界各国で推奨される予防接種を把握するには、厚生労働省検疫所のホームページをご覧ください。

服用中のお薬は機内持込手荷物に入れておく

航空会社が荷物を失くさない日はありません。ご自身や知っている人も経験した確率は高いでしょう。とてもよくあることなので、お薬を手元に置いておくことはとても重要です。バッグを失くされた場合は返ってくるまで何日もかかることさえあります。また、お薬を永久に失うリスクもあります。薬品関連のものはすべて手荷物に入れておくと安心できるでしょう。フライト中に手荷物の中身が動いてしまうことはよくあるので、容器はすべてしっかり閉めて手荷物の中で固定されていることを確認してください。

お薬は余分に持っていく

旅行が長期間にわたる場合は、予期しない遅れが生じた際に備えて、旅行期間の少なくとも2倍分のお薬を必ず持っていきましょう。通常は薬局から30日分のお薬をもらっている場合は、90日分をもらえるよう主治医に相談してください。さらに、滞在する場所以外での日帰り旅行やツアーを計画している場合は、予定より長く続く際に備えて必ず余分なお薬を持っていきましょう。投薬のスケジュールから外れると、少なくとも不快感が生じることがありますが、場合によっては生命を脅かす合併症を引き起こすこともあります。

高血圧の治療に使用される一般的なお薬には以下が含まれます。

  • ACE阻害薬:リシノプリル、ベナゼプリル、エナラプリル
  • アンジオテンシン受容体遮断薬:ロサルタン、バルサルタン
  • β遮断薬:アテノロール、カルベジロール、メトプロロール
  • Ca拮抗薬:アムロジピン、ジルチアゼム
  • 利尿薬:ヒドロクロロチアジド、クロルタリドン、トリアムテレン

これらのお薬のいずれかを服用中の場合は、旅行に十分な量を持っていることを絶対に確認してください。

携行薬品のリストを持参する

服用中のお薬をすべて記載したリストをお財布や旅行用バッグに入れておきましょう。お薬の名前、投与量(mg)、頻度(1日1回、1日2回など)を書き留めます。これは、お薬をなくした場合やホテルから外出中に救急医療サービスを受ける必要がある場合に役立ちます。

目的地周辺の救急サービスを把握しておく

目的地の場所にかかわらず、万一に備えて利用可能な医療サービスを必ず把握しておきましょう。到着前またはチェックインの際には、必要な場合に備えて近くに救急のクリニックや病院があることを確認してください。クルーズ船で旅行中の場合は、予約する前に船内で利用できる医療サービスについてお問い合わせください。健康に関しては事前に準備を整えておきましょう。実際に緊急事態になった時点で医療施設を探すのでは遅すぎます。目的地に到着する前に、または到着直後に確認してください。

その地域の薬局について把握する

自国では処方箋が必要な薬品でも、他国では市販薬として入手できる場合やその逆の場合もあります。いずれにしても、必要な場合は処方箋を得る場所を把握することが必要になります。その地域では薬局がどこにあるかを地図で確認し、その住所を携帯電話や紙に書いて財布に保管しておきましょう。薬の置き忘れや失くした場合に備えて、携行薬品のリストがいつも手元にあるようにしてください。

旅行保険に入ることを検討する

出発前に健康保険会社に電話をして、旅行中に必要となるかもしれない医療サービスが保険の対象になるか払い戻しがあるかどうか聞いておきましょう。そうでない場合は、出発前に別の旅行保険を購入することを検討してください。インターネットで検索すると、このような保険を提供できる会社が見つかります。予期せぬ医療費が追加されたストレスで旅行が台無しにならないようにしましょう。その場で支払う必要がある場合もあります。旅行保険は、購入できる金額であれば支払う価値があります。

軽食を持参する

日常生活からの変化、通常の運動スケジュールに従えない、食べ慣れない食品を口にするなどを経験せざるを得ない旅行中には、適切な血圧の管理は難しくなることもあるでしょう。ヘルシーな減塩の軽食を持っていくのは体のバランスを保つために重要です。また、外食時には減塩メニューがあるかどうか必ず尋ねましょう。

車旅行にはクーラーボックスを持参する

車でご旅行ですか?車で旅行している際は、ファストフードに頼ってしまいがちです。しかし、これらの食品には塩分、単純糖質や血圧を急上昇させることがある加工原料が含まれている場合がよくあります。クーラーボックスを持参し、長時間ドライブしても空腹感が生じない果物や野菜などヘルシーな軽食をたくさん持っていきましょう。研究では、果物や野菜が豊富な食事は血圧を安定させる役に立つので重要であることが示されています。 適切な植物栄養素を必ず摂取するために、多くの人々がGreen Superfoodのサプリメントを摂取しています。

クーラーボックスに入れるヘルシーな軽食の数々:

空港の食べ物に頼らない

飛行機での旅行中に空港で時間を過ごしている場合、ヘルシーな食事は簡単に手に入らないことがよくあります。レストランやお店にある食べ物のほとんどは、塩分が多すぎで過度に加工されているものなので、食べ物は必ず持参しましょう。朝食、昼食、または夕食を持参し、ヘルシーな軽食も忘れずに。空港では大型の液体ボトルの持ち込みが禁止されているため、スムージーやシェイクを持ってセキュリティを通れないこともあります。しかし、問題なく持参できるヘルシーな軽食は他にも多くあります。

クルーズ船のビュッフェで食べ過ぎない

ほとんどのクルーズ船には食べ放題のビュッフェがあり、手が出てしまいがちです。種類もかなり多いので、つい食べ過ぎてしまいます。主に野菜とサラダでお腹をいっぱいにして、他は軽めに食べましょう。夏の暑くて湿気の多い天気の中で旅行中の場合は、余分な水分を持ち歩いて体内のナトリウムを維持するようにしましょう。さらに、気温が高い中でアルコールを飲むと脱水症状が起きやすく、血圧が上昇することもあります。   

事前に計画して旅行を楽しむ

旅行の時期、場所や手段にかかわらず、事前に計画することは楽しい時間を過ごすには欠かせません。旅行のルート、宿泊施設、食事の計画に十分な時間を取ることで、その時点での健康状態にかかわらず、世界中を旅し続ける役に立つことがあります。余分な時間と労力がかかるかもしれませんが、健康と快適さを保つためにはその価値は絶対にあります。良いご旅行を!

血圧のコントロールに役立つことがあるサプリメント

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、細胞の原動力となるミトコンドリアの健康に重要な役割を果たします。研究では、高血圧に役立つことも示されています。メイヨー・クリニックはコエンザイムQ10を高血圧に使用することを勧めており、Annals of Medicine』に掲載された2015年の研究も同様でした。推奨用量: 1日100mg〜300mgをお勧めします。

マグネシウム

マグネシウムは、人体中で350以上の生化学反応に関与する重要なミネラルおよび酵素補因子です。緑黄野菜などのマグネシウムが豊富な食品を十分に摂取することは重要です。食事だけでは十分でなく、サプリメントが必要な場合が多いのです。

特定の薬品はマグネシウム欠乏のリスクを高めます。これらの薬品には、胃酸分泌抑制薬(例:オメプラゾール、パントプラゾール、ラニチジン)、利尿薬・降圧剤(例:フロセミド、トリアムテレン、ヒドロクロロチアジド)が含まれます。

2016年の研究によると、マグネシウムはわずか1ヶ月間の服用でも血圧を下げる役に立つことが示されています。さらに2017年の研究では、インスリン抵抗性または前糖尿病の患者は、マグネシウムを服用することにより血圧が同様に低下したことが示されました。

ピクノジェノール

強力な抗酸化成分であるピクノジェノールまたは松樹皮エキスは、北米とアジアの先住民が元来薬草として使用していたものでした。カナダをフランス領と宣言したフランス人探検家ジャック・カルティエは、探検中の1535年にビタミンC摂取不足による壊血病の治療法として松果樹皮エキスを使用したと報告されています。

1987年に栄養補助食品として米国に初めて紹介された松樹皮エキスの健康と老化防止効果におけるメリットは、今日では総合医療専門家によっても認識されています。 『Phytomedicine』に掲載された2016年の研究によると、このハーブは血圧を下げる役に立つことが示されています。

ビタミン D

高血圧が発症する理由はたくさんありますが、ビタミンD濃度が低い男性の方が高血圧になる可能性が6倍高く、女性の場合は約3倍高いことが研究で示されています。

では、ビタミンDの効果とは何でしょうか?科学的研究によれば、ビタミンDは体全体に血液を運ぶ血管を弛緩させ、血圧を低下させることが示されています。またビタミンDの欠乏は、皮膚色素沈着が多い人々には高血圧のリスクが高いことの主な理由である可能性もあるのです。推奨用量:1日2,000〜5,000 IU。

参考文献:

  1. Borghi, C., and Cicero, A. F.G.(2017) Nutraceuticals with a clinically detectable blood pressure-lowering effect: a review of available randomized clinical trials and their meta-analyses.Br J Clin Pharmacol, 83:163–171. doi:10.1111/bcp.12902.
  2. http://www.mayoclinic.org/drugs-supplements/coenzyme-q10/evidence/hrb-20059019
  3. Nutraceuticals for blood pressure control Cesare R. Sirtori, Anna Arnoldi & Arrigo F. G.Cicero Annals of Medicine Vol. 47 , Iss.6,2015
  4. Hypertension.2016 Aug;68(2):324-33. doi:10.1161/HYPERTENSIONAHA.116.07664.Epub 2016 Jul 11.
  5. Am J Clin Nutr.2017 Sep;106(3):921-929. doi:10.3945/ajcn.117.155291.Epub 2016 Jul 11.
  6. Complement Ther Med.2017 Feb;30:14-23. doi:10.1016/j.ctim.2016.11.004.Epub 2016 Nov 18.
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