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健康

ウイルス性呼吸器感染症予防に役立つ方法

2月 6 2020

著者:エリック・マドリッド医学博士

この記事の内容 :


いわゆる「風邪」は、最も発症率の高い感染症です。風邪の症状を引き起こすと考えられるウイルス株は220種以上存在します。最も発生率が高いのはライノウイルスで、感染症の50%を占めます。Journal of Virology誌の2012年の研究によると、僅差の2位はコロナウイルスで、あらゆる風邪の15〜30%の原因となっています。

SARS(重症急性呼吸器症候群)とMERS(中東呼吸器症候群)は、いずれもコロナウイルスの毒性株です。同様に COVID-19 も、その高い感染性と危険性が懸念されています。

一般的な風邪の症状には、咳、鼻水、発熱、のどの痛み、息切れ、疲労感などがあります。新型コロナウイルス株は、肺炎や呼吸不全を引き起こす他、感染すると死に至るおそれもあります。抗生物質はウイルスではなく細菌を死滅させるため、感染予防はもちろん、万一発症した際の症状ケアも重要です。 

新型コロナウイルスの感染者は世界中で数多く報告されています。そのうち死者は何百人にものぼっています。航空機や列車による海外旅行などの移動で、ウイルス感染が急速に拡大します。

 免疫力強化とウイルス感染予防に役立つ簡単な方法 :

  • 抗菌ハンドソープ と温水で頻繁に手洗い
  • 咳をする時は、手ではなく衣服の袖に咳をすること 
  • ドアを押したり、エレベーターのボタンを押す際、指先の代わりに指関節を使って
  • 公共交通機関を利用する際はマスクを着用
  • 水分を十分に摂って
  • 食事に抗酸化物質 が豊富な食物(果物、野菜)を積極的に取り入れて
  • 糖分や加工食品の摂取を最小限に抑えて

以下のサプリメントは、ウイルス感染の予防の他、風邪の症状対策にも有効と考えられます。注 :ここでは、一般的なウイルス感染の予防法を提唱しており、新型ウイルスの具体的な予防については一切主張していません。

ビタミンD

南カリフォルニアにある私の診療所では、患者の80パーセントがビタミンD欠乏症です。日照量の少ない気候下では、発生率がさらに高くなります。そこで、私が日常的に患者に勧めるのがビタミンD入りのサプリメントです。

International Journal of Environmental Research and Public Health誌の2019年の研究では、ビタミンDの血中濃度が高い人は、低い人と比べて、上気道感染症のリスクが低いという結論に至りました。 

British Medical Journal誌の2017年の研究では、乳児から95歳の高齢者まで11321人が参加した25件のランダム化比較試験が評価されました。 

その結果、ビタミンD補給により、上気道感染症リスクが12%減少しました。ビタミンDの血中濃度が25 nmol/L (10 ng/dl)未満の被験者が最も効果を実感し、サプリメント摂取により感染率が70%低下しました。なお、25 nmol/L (10 ng/dl)を超えるビタミンD濃度の患者では、呼吸器感染症の感染率が25%低下しています。

推奨用量 :1日あたり子供は1日1000〜2000 IU、成人は2000〜5000 IUです。

亜鉛

加齢と共に、亜鉛 などの重要なミネラル吸収が損なわれがちになります。WHO(世界保健機関)は、世界人口の最大3分の1が亜鉛欠乏症であると推定しています。さらに、亜鉛を含む食物が不十分な食生活やアルコール常用も、慢性的な亜鉛不足の原因となっていると思われます。亜鉛欠乏症が引き起こす問題の一つとして、感染リスクの増加が考えられます。

British Journal of Clinical Pharmacology誌の2016年の研究で、「風邪の治療には亜鉛トローチの効果が期待できる」という結論が出され、2017年の研究結果は、「風邪患者には、症状が現れてから24時間以内に亜鉛 トローチの服用を指示すると良いであろう。」としています。 

別の2017年の研究では、グルコン酸亜鉛トローチと酢酸亜鉛トローチがいずれも同様に効果的であることが示されました。 

最後に、Journal of Immunology Research誌の2018年の研究では、亜鉛欠乏症は免疫力を弱めるおそれがあり、侵入病原体に対抗する最適な免疫反応を得るには亜鉛依存性タンパク質が必要であることが示されました。

推奨用量:亜鉛トローチ、ラベルの指示どおり30mg。カプセル状やマルチビタミンの成分としても販売されています。

エルダーベリー

エルダーベリー (Sambucus sp. ニワトコ属)は、世界各地の先住民が薬用として何世紀にもわたって使用してきた顕花植物です。近年、エルダーベリーの人気が高まっています。アメリカ先住民は、エルダーベリーをさまざまな感染症や発熱の治療薬として使用したと言われています。

2016年の研究では、エルダーベリーが航空旅客の風邪症状の持続時間を短縮する可能性があることが示されました。 

Complementary Therapies in Medicine誌の2019年の研究では、180人の参加者が評価されました。

その結果、エルダーベリーに上気道感染症の症状を大幅に軽減する可能性があることがわかりました。同研究者らは、「これらの研究結果で、ウイルス感染による上気道感染症治療としての抗生物質の乱用に取って代わり、通常の風邪やインフルエンザの処方薬の安全な代替手段ともなり得ることが示された。」と結論付けています。

最後に、2001年の研究および2002年の研究で、エルダーベリーが免疫反応を強化する効果が示されました。これは、あらゆる感染の予防および撃退への鍵となるものです。さらに、2012年の研究では、エルダーベリーの濃縮果汁が免疫反応を刺激することで、ウイルス感染を予防するという有益な効果があると結論付けられました。 

エルダーベリーは、サプリメント、シロップ、グミ、トローチで販売されています。

注:エルダーベリーが、インフルエンザの予防に効果的と考えられておりますが、新型コロナウイルスに対する予防については効果がある訳ではございませんので、ご注意ください。

その他の補助的サプリメント

補助として期待できるその他のサプリメントには、ビタミンC プロバイオティクス があり、ローズマリーペパーミント ユーカリ などのエッセンシャルオイルで風邪症状の緩和が図れます。

参考文献 :

  1. A Human Coronavirus Responsible for the Common Cold Massively Kills Dendritic Cells but Not Monocytes, Journal of Virology Jun 2012, 86 (14) 7577 7587; DOI:10.1128/JVI.00269-12
  2.  Pham H, Rahman A, Majidi A, Waterhouse M, Neale RE.Acute Respiratory Tract Infection and 25-Hydroxyvitamin D Concentration:A Systematic Review and Meta-Analysis.Int J Environ Res Public Health. 2019;16(17):3020.Published 2019 Aug 21. doi:10.3390/ijerph16173020
  3. Martineau Adrian R, Jolliffe David A, Hooper Richard L, Greenberg Lauren, Aloia John F, Bergman Peter et al.Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data BMJ 2017; 356 :i6583
  4.  https://www.who.int/whr/2002/chapter4/en/index3.html
  5. Hemilä, H., Petrus, E. J., Fitzgerald, J. T., and Prasad, A. (2016) Zinc acetate lozenges for treating the common cold: an individual patient data meta-analysis.Br J Clin Pharmacol, 82:1393–1398. doi:10.1111/bcp.13057.
  6. Hemilä H, Fitzgerald JT, Petrus EJ, Prasad A. Zinc Acetate Lozenges May Improve the Recovery Rate of Common Cold Patients:An Individual Patient Data Meta-Analysis.Open Forum Infectious Diseases. 2017;4(2):ofx059. doi:10.1093/ofid/ofx059.
  7. J Immunol Res. 2018 Oct 17;2018:4315140. doi:10.1155/2018/4315140. eCollection 2018.
  8. Nutrients. 2016 Mar 24;8(4):182. doi:10.3390/nu8040182.
  9. Eur Cytokine Netw. 2001 Apr-Jun;12(2):290-6.
  10. Isr Med Assoc J. 2002 Nov;4(11 Suppl):919-22.
  11. Biosci Biotechnol Biochem. 2012;76(9):1633-8.Epub 2012 Sep 7.
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