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健康

ビタミンK2の効能とは?

9月 14 2017

ビタミンK2は次世代のD3となり得る物質?

ビタミンD3の重要性については様々な研究結果がすでに存在しますが、ビタミンKについても様々な健康状態に効能があるということが判明しつつあります。ほとんどの場合食事によるビタミンKの摂取レベルは十分ではないため、より詳細な知識を得ることが重要となります。

サプリメントによるビタミンK摂取

ビタミンK補給の重要性は長い間知られていました。1961年以来、新生児の出血性疾患を予防するためにすべての新生児にビタミンK1の注射が与えられています。このような状態はビタミンK不足で発生します。新生児の誕生時、その腸管は無菌です。ビタミンK(K2の形態)の主要な供給源は腸内細菌より合成され、ほとんどの女性の母乳には高濃度のビタミンKが含まれていません。新生児は腸内微生物叢が確立するまで、出生前に胎盤を通して供給されるビタミンKに依存する必要があります。

最新の臨床データでは骨粗しょう症、関節炎、心臓病の予防と治療に大幅な効果があり、ビタミンK補給の恩恵を受けるのは新生児だけではないということが判明しつつあります。

ビタミンKプライマー

ビタミンKは脂溶性ビタミンであり、主要な役割として凝固因子の生成があります。また最近の研究ではビタミンKは健康な骨を構築するためにも必要であり、骨粗しょう症の治療および予防に効果がある可能性が示されてます。 

ビタミンKにはK1、K2、K3と呼ばれるいくつかの形態があります。第1の形態であるK1、もしくはフィロキノンは植物由来です。K2またはメナキノンは細菌によって生成され、一部の発酵食品に含まれます。メナキノン骨格に結合しているイソプレノイドとして知られる分子の数に基づき、いくつかの異なる形態のK2が存在します。MK7はビタミンK2の最も重要な市販されている形態であり、メナキノンに結合した7つのイソプレノイド残基を含有しています。K3は合成の形態です。

ビタミンKはK1が食物から容易に摂取できること、また腸内細菌がK2を生成することができるということで欠乏症は非常にまれであると考えられています。それによりビタミンの中でも見過ごされがちな栄養素です。ビタミンK1は濃緑色の葉野菜、ブロッコリー、レタス、キャベツ、ホウレンソウ、緑茶、アスパラガス、オート麦、全粒小麦、生のエンドウ豆に豊富に含まれています。MK7は納豆に高濃度で含まれています。85gの納豆でMK7を850 mcg摂取することができます。

ビタミンK摂取の骨粗しょう症に対する効能

ビタミンKは、骨タンパクオステオカルシンを不活性形態から活性形態に変換する役割を担うという、骨の健康骨の健康に重要な役割を果たします。オステオカルシンは人体の骨の主要な非コラーゲンタンパク質であり、カルシウムを骨内の場所に固定します。ビタミンK1の摂取量が少ない場合、骨粗しょう症や股関節の骨折につながります。ビタミンK1は緑色の葉野菜に含まれており、野菜を豊富に摂取することが骨粗しょう症に対する予防につながる可能性があります。

ビタミンK1(フィロキノン)、メナキノン4(MK4、K2の形態)、メナキノン7(MK7)などの様々な形態のビタミンKサプリメントが、骨の健康への影響を調べる臨床試験で使用されています。最初の2つのビタミンKサプリメント(K1およびMK4)の結果は、MK-7で達成されたものとは大きく異なっています。 ほとんどのビタミンK1を用いた二重盲検試験では骨密度にわずかな影響しか見られませんでしたが、MK4を用いた研究では骨量減少と骨折率の減少が認められています。使用された投薬量(45mg /日)は栄養効果をはるかに上回るものであり、この結果は高投薬量による効果によるものだと考えられます。 

MK7はMK4よりもより強力で生物学的利用能が高く、またより長い半減期を有することが判明しています。 MK7はオステオカルシンを活性化する際のK1よりも効果的であり、血液循環中にはるかに長く維持されます。 

2013年3月23日にOsteoporosis Internationalに発行された画期的な臨床試験によると、比較的低用量(1日あたり180mcg)のMK7を補給することで骨の健康状態が改善されるという結果が出ています。この研究では244人の健康な閉経後の女性がMK7またはプラセボのいずれかを3年間服用し、DXAにより腰椎、全股関節、大腿骨頸部の骨密度、大腿骨頚部の骨強度が測定されました。測定は初回、さらに1、2、3年後に行われました。

MK7の摂取によりビタミンKの状態および活性型オステオカルシンのレベルを有意に改善し、腰椎や大腿骨頚部における骨ミネラル濃度(BMC)および骨密度の加齢による低下を減少させました。股関節全体では影響はありませんでした。骨の強度は骨折リスクの重要な決定要因であるMK7の影響を強く受けていました。さらにMK7は脊椎の中間部位である下部胸部領域の椎骨高の損失を有意に減少させました。これらの結果は閉経後の女性におけるMK7補充の重要性を示すものです。

MK7摂取の関節リウマチに対する効能 

関節リウマチ(RA)は全身、特に関節に影響を及ぼす慢性の炎症状態です。RAは自己免疫反応であり、抗体は関節組織の成分に対して発生するという豊富な証拠があります。この自己免疫反応を引き起こす原因は遺伝的要因、腸の異常な透過性、生活習慣、栄養因子、食物アレルギー、微生物に集中しています。RAは多因子疾患の代表的な例であり、遺伝子、栄養、環境要因の組み合わせがこの疾患に寄与すると考えられています。 

RAの実験動物モデルにおいて別形態のビタミンK2(MK4)が関節炎の発症を予防したことにより、MK4が人体のRAにおいて効果を発揮する可能性が示唆されました。その後の人体研究ではMK4補給により生化学的マーカーが顕著に減少するなど、RA疾患活性を減少させることが示されています。MK7は経口投与後にMK4よりも高い生物学的利用能を有するため、研究者はより良い結果がこの形態で生産されることを期待しています。 

RA疾患の異なる段階の患者に対するMK7の治療的役割を明らかにするため、84人のRA患者(男性24人、女性60人)(平均年齢= 47.2歳)に無作為の臨床試験が行われました。患者はMK7処置群(n = 42)および対照群(n = 42)に分けられました。第1の群ではMK7カプセルが3ヵ月間100mcg /日の用量で他の薬剤を変更することなく投与されました。

MK-7の利点を評価するため、MK7および対照群で処置したRA患者の臨床および生化学マーカーが3ヶ月前、3ヶ月後に測定されました。結果として、炎症マーカーのレベルではMK7処置群の統計的に有意な減少を示しました。これには赤血球沈降速度(ESR)、28種類の関節を評価するRA疾患活性スコア、C反応性タンパク質(CRP)、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP-3)が含まれます。さらにMK7は骨の健康の重要なマーカーであるオステオカルシンの活性型のレベルも上昇させています。MK7で指摘された利点は血液中のMK7レベルの増加に直接関係するものでした。           

著者は、「MK7はその他の疾患改変抗リウマチ薬との併用療法において、RAの新たな有望な薬剤である」と結論づけています。

コメント:

肯定的な多数の科学的調査の発表後、健康食品店でビタミンD3の人気が高まったように、ビタミンK、特にMK7にも同様の現象が起こっているようです。健康食品販売者は、ビタミンKの様々な形態や臨床研究で使用される有効な投与量範囲を理解することが重要です。骨粗しょう症の場合、MK7の一般的な推奨摂取量は1日あたり180 mcgです。RAの場合、臨床試験で使用されたMK7の用量は1日あたり100mcgでした。一般的な健康促進目的では、ほとんどの専門家はビタミンK1もしくはK2の80~120 mcgの摂取を推奨しています。

ワルファリンによる抗凝固療法を受けている患者のビタミンK補給は禁忌とされていますが、その他にビタミンK1およびMK7を推奨用量レベルで摂取することに関する既知の問題は報告されていません。

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