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健康

アルニカ・モンタナの健康効果

9月 11 2019

著者:ヴィーナス・ラモス、医学博士

この記事の内容 :

 

誰しも一度は、鎮痛剤に救いを求めたことがあるはずです。ただし、つらい体の痛みを和らげるのは必ずしも容易なことではありません。さらに、鎮痛剤に頼る問題を悪化させているのが、最も広く使用されている市販薬や処方薬の副作用に対する不安です。痛みに対処するための自然な代替療法があり、その一つがアルニカになります。実際には、疼痛緩和はアルニカの多数の用途の一つにすぎません。あざを軽減し、腫れを抑え、関節炎症状を緩和するのは、アルニカが発揮するといわれる効果のほんの一部です。

アルニカとは?

アルニカは多年草で、学名はアルニカ・モンタナになります。あるいはトリカブト、ウサギギク、マウンテンデイジー、マウンテンタバコ、マウンテンアルニカといった別名で呼ばれることもあります。ヨーロッパや北米の山岳地帯に生息するこの植物は、黄色いヒナギクのような花を咲かせます。

アルニカのハーブとホメオパシー活用を比較

歴史的に、アルニカは生薬製剤として用いられていました。アルニカの生花または乾燥花の医薬用途が最初に記録されたのは、16世紀にさかのぼります。捻挫やあざの治療に、アルニカの花で湿布薬が作られました。また、代々アルニカの葉を噛んで登山による疲労を予防したスイスの登山ガイド達もいます。

ただし、今日では、最も一般的な市販の使用法で、唯一のFDA(米国食品医薬品局)承認・規制型は、ホメオパシー製剤であるアルニカ・モンタナ。ホメオパシー薬は、天然(植物、鉱物、動物など)物質で調合されますが、それらの多くが原物質の分子を含まないようにかなり希釈されていることが特徴です。

ホメオパシー理論によると「似たものが治す」。つまり病は、同様の症状を引き起こす物質で治療できるという意味です。ホメオパシーの提唱者は、最小用量の原理も証明します。すなわち、薬の用量が少ないほど、効果的という考えです。ホメオパシー療法はプラセボ効果しか示さないと懐疑論者が示唆する一方で、ごく少用量であることを考えると、実際に効果があるとホメオパシー医らは主張しています

アルニカの健康効果

  • 疼痛緩和を後押し アルニカは、外傷、手術、炎症を原因とする体の痛みに対処する一般的なホリスティック療法です。マラソンランナーを対象とした研究では、アルニカを摂取した走者は、プラセボ群と比べて、ラン直後の筋肉痛レベルが低いことが示されました。別の研究では、アルニカは外傷後疼痛や術後疼痛管理のためのNSAID(非ステロイド系抗炎症薬)の効果的な代替品であることが実証されています。
  • 腫れを抑える アルニカは、特に捻挫、筋挫傷、虫刺され、骨折などを原因とする浮腫の軽減に用いられることで知られています。
  • 変形性関節症を緩和 アルニカは、疼痛や関節硬直といった一般的な変形性関節症の症状の管理に役立つとみられています。研究によると、アルニカジェルを毎日塗布したところ、痛みの軽減と手の機能に、イブプロフェンジェルと同様の効果があったことがわかっています。  
  • あざの治癒を促進 アルニカは、あざの治癒過程を早めるのに役立ちます。アルニカは、白血球の産生を刺激して、患部から鬱血や体液の停滞を解消するのに役立つと考えられています。形成外科医らは、アルニカが美容整形手術後のあざの軽減に役立つことを発見しました。身体外傷と関係のないあざは、アルニカに反応しないとみられています。このようなあざの原因には、さまざまな疾患が考えられるため、医師による評価が必要です。
  • 皮膚疾患を緩和。一種の抗酸化物質であるアルニカは、にきび、湿疹、乾癬などの症状を緩和することが考えられます。また、効果的な保湿剤でもあります。ただし、純アルニカ・モンタナエキスは肌に直接塗布しないでください。乾燥肌の悩みに対処するには、アルニカをキャリアオイルかクリームと混ぜてご使用いただけます。

アルニカの使用方法

症状を予防する目的で、従来の薬剤投与が無期限に行われることがありますが、ホメオパシー療法には当てはまりません。ホメオパシーは、刺激反応理論に従って作用します。ホメオパシーの働きは治癒反応を刺激します。そのため、原則として、体の治癒過程を開始するのに必要なのはわずか数回の投与です。これらは、医師の指導なしに長期間使用しないでください。

ホメオパシーアルニカは、希釈振盪によって3Xから30Cまでの異なるポーテンシーで局所用および経口用が入手可能です。「X」表記は10%希釈を示し、「C」は1%希釈を表します。従って、3Xはアルニカが10%に3回希釈されていることを意味し、30Cは1%に30回希釈されていることになります。

一般に、低ポーテンシーの局所用アルニカを数回塗布するだけで、軽度のあざや外傷に対処できることもあります。なお、患部に塗布する前に、まず皮膚の一部でテストして、有害反応の有無を確認することをお勧めします。中等度から重度の損傷については、経口型アルニカにさらに良好な反応を示す可能性があるとはいえ、現時点では医学的評価も推奨されます。  

中度の怪我には、低めのポーテンシーの経口型アルニカを1日2〜3回、数日間服用すれば十分と考えられます。30Xや30Cといった高ポテンシーの経口型アルニカの投与頻度を増やすと、さらに重度の損傷に対処しやすくなる可能性があります。なお、重傷や慢性痛には、医師の診察が必要であることをお忘れなく。

痛みを和らげたり、炎症の軽減に効果があると考えられるアルニカですが、症状の根本原因を実際に治療できない可能性があることを理解することが重要です。そのためにも、医師に相談することをお勧めします。医師が痛みや腫れの原因を診断できれば、決定的な治療につながります。

アルニカ使用時の注意事項

FDAでは、純粋なアルニカは安全でないとされています。ハーブ型のアルニカは、経口摂取すると重大な副作用が生じるおそれがあるため、通常は局所に塗布されます。前述の通り、ホメオパシー型のアルニカは十分に希釈されているため、一般に安全です。それでも、震え、脱力感、めまい、嘔吐、肝障害、腎障害、不規則な心拍、胃腸刺激などの副作用が生じることがあります。アルニカのハーブまたはホメオパシー製剤についてご不明な点がある場合は、医師にご相談ください。

医師の指示がない限り、開いた傷口や荒れた皮膚、または粘膜にアルニカを塗布しないでください。発疹が生じる場合があるため、局所用アルニカの使用時は注意が必要です。アルニカの長期使用は、皮膚を刺激したり、皮膚剥離、水疱(水膨れ)、湿疹を引き起こすことがあります。

妊娠中または授乳中の女性は、経口アルニカを使用しないでください。また、局所用アルニカを使用する前に、医師にご相談ください。消化不良や高血圧のある方も、医師にご相談の上ご使用ください。ステロイド、鎮痛剤、抗凝血薬などの薬剤との相互作用も考えられます。

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