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3種類の頭痛とそれぞれの予防・治療法

著者:エリック・マドリッド医学博士

この記事の内容:


頭痛は多くの人が経験する症状です。慢性頭痛患者の多くは、長年にわたって頭痛に悩まされるものです。これまでに頭痛歴がなくとも、新たに頭痛を発症した方は、かかりつけ医のしかるべき診断を受け、原因を究明してもらいましょう。頭痛の原因として、高血圧や脳出血が考えられ、まれに脳腫瘍である場合もあります。深刻な原因がないとわかった頭痛のうち、大半は以下のいずれかに分類されます。

緊張性頭痛

緊張性頭痛は最も多い種類の頭痛の一つで、市販の鎮痛剤を買うきっかけとなるような、ごく一般的な症状です。緊張性頭痛は、不安、うつ症状、ストレス増加に伴って発生することが多い頭痛です。緊張性頭痛に多い症状は、頭がひもで締めつけられるような感覚です。後頭部と首の筋肉への圧迫感も一般的です。

食事による緊張性頭痛の原因

  • 低血糖
  • カフェインの離脱症状または過剰摂取
  • 単純炭水化物および加工食品の過剰摂取
  • グルテン過敏症
  • 人工甘味料または食品添加物過敏症

緊張性頭痛用サプリメント

  • マグネシウム – マグネシウムは人体内に最も多く存在するミネラルの一つで、350種類以上の生化学反応に不可欠な栄養素です。マグネシウムを含む食物の代表は、ケールやホウレンソウなどの緑色葉野菜です。サプリメントとしては、粉末またはカプセルで販売されています。「ストレスミネラル」とも呼ばれるマグネシウムは、緊張性頭痛患者への効果がたびたび報告されています。エプソムソルトはマグネシウムを原料とし、バスソルトとしてお風呂に入れると有効性が期待できます。頭痛予防に役立てるなら、通常の摂取量は1日250〜500mgです。
  • ビタミンD – 世界人口の70%以上がビタミンD欠乏症患者ですが、午前10時〜午後3時の間に十分日光を浴びるだけで解決できると考えられます。ビタミンD濃度が低いほど、緊張性頭痛のリスクが高まるとされています。サプリメントで最適な血中濃度を目指すなら、1日1000〜5000 IUが目安です。中には、1日最大10000 IUを必要とするケースもあります。高用量を摂取する際は、必ずかかりつけ医にご相談ください。

片頭痛

片頭痛は、吐き気や光過敏症を伴うことが多く、ズキズキする痛みに代表される頭痛です。全世界で10億人もの人々が片頭痛に悩まされています。片頭痛は、週に1回や月に1回、人によっては年に数回のみ発生するなどさまざまです。複数の研究で、7人に1人が生涯に一度は片頭痛を経験することが示唆され、男女別では、女性の約5人に1人、男性の15人に1人に片頭痛歴があります。

片頭痛の原因

片頭痛は、三叉神経頸部痛のシステムを不適切に活性化する脳内の「神経・血管機能不全」を原因とするようです。科学的に複雑ではあるものの、片頭痛の根源を理解することが、最適な予防・治療法につながります。さらに、片頭痛に悩む母娘の例が多いことから、遺伝的要素も考えられます。処方薬で効果が見られる人は多いようです。

片頭痛の症状

  • 激しい頭痛
  • ズキズキ感
  • 吐き気と嘔吐
  • 閃輝暗点(せんきあんてん)の前兆があるか、ギザギザした光などが見える
  • 光・音過敏症
  • 生活に大きな支障が出たり、病欠日が増加

食事による片頭痛の原因

  • 低血糖
  • ワイン – 一部、ワインの亜硫酸塩に敏感な人も
  • チーズ – 特に熟成過程で増加するチラミン(アミノ酸)が原因
  • カフェイン – 人によって、片頭痛の原因にも、一方で緩和にもなり得る成分
  • 単純炭水化物 – 加工食品に多く含まれ、砂糖に分解
  • グルテン過敏症
  • 人工甘味料(アスパルテームは片頭痛に多い原因)

サプリメントと片頭痛緩和

  • αリポ酸 – Journal of Medicinal Food誌の2017年の研究では、強力な抗酸化成分であるαリポ酸を1回400mg x 1日2回摂取すると、片頭痛の頻度と持続時間の減少に役立つ可能性があることが示されました。
  • コエンザイムQ10 (CoQ10) – CoQ10は、片頭痛の予防に期待できることが研究で示されています。2017年の研究では、「CoQ10は良好な安全性プロファイルを示し、頭痛の頻度、持続時間、重症度を抑える可能性がある」と結論付けられています。別の2017年の研究でも、片頭痛予防に対するCoQ10サプリメント摂取の効果が示されました。推奨用量:コエンザイムQ10 1日100〜300mg
  • オメガ3フィッシュオイル – Nutritional Neuroscience誌の2017年の研究ではオメガ3フィッシュオイルで片頭痛の持続時間短縮を図れる可能性があることが示されました。2017年の研究では、被験者がフィッシュオイルとクルクミン(ターメリックの有効成分)を摂取したところ、片頭痛の減少が示されました。推奨用量:オメガ3フィッシュオイル 1日2000〜4000mg。1日2回に分けて摂取します。
  • 葉酸 – 葉酸は一般的なビタミンで、特に妊娠中の女性の多くが摂取します。2015年の研究によると、特に緑色葉野菜で葉酸の摂取量が多い女性ほど、片頭痛が少ないことがわかりました。2016年の研究では、葉酸サプリメントの摂取時にも同様の結果が見られました。
  • マグネシウム – 過去10年間、私は片頭痛患者にマグネシウムを勧めてきました。私の医療実績は科学研究に裏付けられています。2017年の研究は、マグネシウムで片頭痛を予防できる可能性があると結論付けています。Headache誌の2018年の研究では頭痛予防に同様の効果が見られました。推奨用量:1日125〜500mg。低用量から始め、必要に応じて徐々に増量します。
  • メラトニン – 「睡眠ビタミン」であるメラトニンは、片頭痛の予防に有効であることが示されています。2017年の研究では、メラトニン3mgと処方薬のバルプロ酸が比較されました。その結果、メラトニンの方が効果が高く、しかも副作用がないことが示されました。Journal of Family Practice誌の2017年の研究では、片頭痛予防において、メラトニンは処方薬のアミトリプチリンと同様に効果的であることが示されました。推奨用量:毎晩メラトニンを3〜10mg、就寝の2時間以上前に摂取します。
  • リボフラビン – 別名ビタミンB2。リボフラビンは、片頭痛予防への効果が示されているビタミンです。11件の研究を評価したJournal of Clinical Pharmacy and Therapeutics誌の2017年の研究では、「リボフラビンは忍容性が高く、かつ安価で、成人患者の片頭痛の頻度減少に有効性を示した」と結論付けられています。推奨用量:成人 - リボフラビン1日400mg。小児 - 1日100〜400mg。
  • ショウガ – ショウガには、片頭痛の治療に役立つと考えられる吐き気防止効果があります。ショウガは、アーユルヴェーダ医学実践者の間でよく使われる植物です。1990年の研究では、片頭痛治療におけるショウガの有効性に関する知識が証明され、2014年の研究では、ショウガに医薬品スマトリプタンと同様の片頭痛治療効果があることが示されました。吐き気の症状を抑えるには、ジンジャーティーを飲むのも良いでしょう。推奨用量:ショウガ250〜500mgを1日1〜2回。
  • ナツシロギク – ナツシロギク(学名 Tanacetum parthenium)は、その薬効が知られる多年草です。片頭痛予防の一環として用いられることの多いナツシロギクは、何らかの効果があることが研究で示されています。2017年の研究は、ナツシロギクをマグネシウムおよびコエンザイムQ10と併用すると、片頭痛予防への効果が期待できると報告しています。推奨用量:ナツシロギク250mgを1日1〜2回。
  • ビタミンCビタミンD – ビタミンCビタミンDも、片頭痛緩和に効果があることが示されています。
  • エッセンシャルオイル – カモミールラベンダーを上唇に塗布したり、ディフューザーで使用すると効果があることがわかっています。

‌‌‌‌群発頭痛

群発頭痛は、3番目に多い種類の頭痛です。群発頭痛は、通常20分から2時間ほど続きます。緊張性頭痛や片頭痛と異なり、群発頭痛は頭の片側だけに生じる傾向があります。

群発頭痛は、頭痛がある側の鼻づまり(片側)や涙目の他、瞳孔拡大を引き起こすことも考えられます。まれに、眼瞼下垂が起こる(まぶたが垂れ下がる)ケースもあります。群発頭痛リスクが最も高いのは20〜50歳の男性で、予兆なく始まることが多いと知られています。

群発頭痛予防にできること

  • 日常的な運動習慣
  • ヨガ
  • 禁煙
  • 良質な睡眠(一般に、1晩7〜9時間必要)
  • 急性頭痛の治療には酸素療法が役立つ場合も

サプリメントと群発頭痛

  • マグネシウム – 1995年の研究では、マグネシウム欠乏症患者にマグネシウムを静脈内投与した結果、群発頭痛の患者に有益である可能性が示されました。1996年の研究でも、頭痛のある人へのマグネシウム静脈内投与の効果が示されました。これらの研究結果は、マグネシウムの血中濃度が低いと頭痛リスクが高まることを示しています。推奨用量:1日125〜500mg。
  • メラトニン – メラトニンは、前述にもありますように、俗に睡眠ビタミンと呼ばれ、不眠症患者が摂取するサプリメントです。ただし、頭痛にもメラトニンの有効性が期待できそうです。2017年の研究は、「メラトニンは、原発性頭痛障害(特に群発頭痛と片頭痛)の治療に効果的である可能性がある」という結論に至りました。2019年の研究でも同様の結果が見られました。
  • クズエキス – クズエキスは、日本人には馴染み深い葛の根を原料とします。クズの名は、現在の奈良県下で葛の産地であった国栖(くず)という地名に由来すると言われています。2009年の小規模研究の結果。クズは有益ではあったものの、実際にはさらなる研究が必要です。
  • エッセンシャルオイル – 複数の研究で、頭痛の患部にユーカリオイルペパーミントオイルを塗布すると効果があると報告されています。

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