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ポリフェノールによる植物の健康増進力を活かして

著者:ヴィーナス・ラモス、医学博士

この記事の内容 :

 

ポリフェノールの名に馴染みがある方は多いでしょう。ポリフェノールは、 スーパーフードに関するニュース記事で日常的に取り上げられています。赤ワインとダークチョコレートが「体に良い」との評判を勝ち得た理由は、ポリフェノールの含有量にあります。

ただし、注目を浴びるこのスーパーフードについての情報を詰め込む前に、記事の見出しだけでは掴みにくいポリフェノールの真相に迫り、ポリフェノールとは何か、また、ポリフェノールの供給源および効能についての全体像を把握しましょう。

その真実はこちら。

ポリフェノールとは?

ポリフェノールは、 種子類、果物、 スパイス、マメ科植物、野菜などの植物性食物に含まれる天然化合物です。植物の色素成分であるポリフェノールは、害虫、感染症、有毒化学物質、紫外線から植物を守る保護的役割を果たします。ポリフェノールは、酸化ストレス(正常な化学プロセス中に生成される有害な副産物の影響)から植物を保護するのにも役立ちます。 

ポリフェノールの種類

ポリフェノールは、化学構造に基づいて4種類に分類されます。

フェノール酸

フェノール酸は、植物性食物に豊富に含まれ、腸壁を通して吸収されやすい化合物です。 、トウモロコシ、 穀類、プラム、ブドウ、ベリー類、赤ワイン、キウイ、リンゴ、サクランボにはいずれもフェノール酸が含まれています。

スチルベン 

一般に、感染や損傷に反応する形でのみ植物に合成されるこの種のポリフェノールは、人間の食事には通常含まれません。最もよく知られたスチルベンの一つは レスベラトロール で、赤ブドウやピーナッツの他、一部のベリー類が代表的な食物源です。ブドウのレスベラトロールは、主として皮に含まれます。赤ワインは白ワインよりブドウ皮の発酵時間が長いため、レスベラトロールの含有量も多めです。

リグナン

リグナンの食物源としては、果物、 穀類、 藻類、マメ科植物、穀物の他、一部の野菜が挙げられます。リグナンが最も豊富に含まれる天然源は フラックスシード(亜麻仁種子)です。栄養補助食品で摂取しない限り、リグナンを十分摂るのは困難と言えます。一部のリグナンは、体内でエストロゲン様作用を発揮する植物性化合物、フィトエストロゲンです。

フラボノイド

フラボノイドは植物化合物で、果物、葉、花、野菜の鮮やかな色彩を作る色素成分です。植物性食物内で識別されている8千種のポリフェノールのうち4千種はフラボノイド類に属します。

6つのフラボノイド類 

多数の種類があるフラボノイドは、以下6つの亜群(更に細かく分類される物質のグループ)に分類されます。

  1. フラボノール は、その 抗酸化 性がよく知られています。抗酸化物質は、フリーラジカル(体が食物を分解したり、放射線やタバコの煙などの汚染物質にさらされると副産物として生成される分子)のダメージから細胞を保護する化合物です。 主として果物や野菜の皮に見られるフラボノールの主な機能は、紫外線から植物を守ることです。 ケルセチン は、この亜群に属する一般的なフラボノイドです。ケルセチンの食物源には、 、ケール、ブドウ、ベリー類、タマネギ、リンゴ、レタス、トマトなどがあります。
  2. フラボン は天然の殺虫剤として機能し、害虫から葉を保護します。フラボンは、収縮した血管の弛緩に一役買うと考えられています。フラボンの食物源として、赤ワイン、果物(トマトを含む)の皮、ソバ、赤トウガラシなどが挙げられます。
  3. フラバノン は抗炎症作用が特徴です。フラバノンは、ライム、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類に含まれています。
  4. フラバノール フラバノール(フラボノールと混同しないよう注意)は、一般にカテキンと呼ばれます。 フラバノールの食物源の代表として、 カカオ、ブドウ、ライチ、 紅茶、 緑茶、イチゴが挙げられます。
  5. アントシアニン は植物の赤、青、紫を呈する色素です。アントシアニンは、主にベリー類(クランベリー、ブルーベリー、イチゴ、ブラックベリー)や赤・紫ブドウの皮の他、赤ワインにも含まれています。
  6. イソフラボン は、体内のエストロゲン濃度のバランス維持に役立つと考えられます。化学組成のエストロゲンと同様に、 イソフラボン は、低濃度のエストロゲンを増やすだけでなく、過剰分泌を抑えることもできます。主な食物源は、大豆、ピーナッツ、ひよこ豆、 ソラマメなどのマメ科植物です。

ポリフェノールの効能

ポリフェノールを摂ると、一定のストレス耐性と細胞保護をもたらす反応が体内で引き起こされるようです。ポリフェノール化合物は、 抗酸化 性と抗炎症性を発揮することでその役割を果たします。つまり、植物が自らの健康維持にポリフェノールを利用していることから、同じ化合物を摂取して人体の健康増進を目指すこともできるわけです。考えられるポリフェノールの効能の一部は以下の通りです。

1.血糖値の調節補助

 ケルセチン、 レスベラトロールフェルラ酸などのポリフェノールは、腸内のグルコース(ブドウ糖)吸収や体の他の部位への摂取を抑えるなど、さまざまな形で血糖値に影響を与える可能性があります。

  • タマネギのポリフェノールの中でも特にケルセチンは、強力な抗糖尿病作用を示すことがわかっています。
  • フェルラ酸は野菜やトウモロコシふすまに豊富に含まれるポリフェノールで、グルコース摂取を促進し、抗糖尿病薬への反応を高めることが示されています。
  • 有効なインスリンが不足すると糖尿病発症につながります。レスベラトロールはインスリン分泌を減少させ、インスリン抵抗性の発症を遅らせることが期待できます。レスベラトロールに関する研究では、腎臓の糖尿病性変化(いわゆる糖尿病性腎症)を阻害する可能性も明らかになっています。

2.心臓の健康

ポリフェノールが豊富な食事は、心臓の保護を後押しすると考えられます。ポリフェノールは、フリーラジカルによるダメージからコレステロール分子を保護するのに役立ちます。ポリフェノールは、このダメージを抑えることでアテローム性動脈硬化症(動脈にプラークが蓄積する疾患)を予防する可能性があります。他にも、心血管の健康増進を助けると考えられるポリフェノールの働きとして、炎症を軽減し、血小板(結集して血栓を形成し得る細胞)に対する作用があります。

  •  ケルセチン に関する研究では、血栓形成の前に発生するアテローム硬化性プラークの破裂を抑制する可能性が示されています。
  •  お茶 に含まれるカテキンは、動脈壁の細胞の変化に抵抗することが示されているため、プラーク形成を遅らせることが期待できそうです。
  •  ダークチョコレート に含まれるカテキンに関する研究では、これらのポリフェノールがHDL(善玉)コレステロール値上昇に一役買う見込みがあることが示されています。
  • 赤ワインまたはブドウ果汁に含まれる レスベラトロール を摂取すると、血小板結集からの血栓形成が発生しにくくなる可能性があることが研究で明らかになっています。閉塞を引き起こす冠動脈の収縮も、赤ワインやブドウ果汁を摂取することで予防が期待できると考えられます。

3.抗酸化性と抗炎症性

ポリフェノールの中でも特に レスベラトロールの 抗酸化 性には、抗発がん作用があり得ることが研究で示されています。レスベラトロールは炎症対策としても、役立つ可能性があります。

4.脳の健康増進

ポリフェノールには、脳への物質侵入を制御する血液脳関門を通過する能力があるため、脳の保護作用が期待できます。

  • また、ポリフェノールがアルツハイマー病の発症遅延に重要な役割を果たし得ることが研究で示されています。
  • トウモロコシふすまに含まれるフェルラ酸の抗酸化性と抗炎症性が、アルツハイマー病に有益である可能性が研究で明らかになっています。
  • カテキンの抗酸化活性は、パーキンソン病に対して治療的役割を担うことが示されています。

5.骨の健康を促進

ポリフェノールは、骨粗鬆症につながる骨ミネラル濃度の減少を遅らせるのに役立つ可能性が引き続き研究で示されています。イソフラボンの一種であるゲニステインとダイゼインに関する研究では、マメ科植物に豊富に含まれるこれらの イソフラボン補給で、骨量減少予防を図れることが示唆されています。

このように、食事にさまざまな種類のポリフェノールを取り入れることは、(食物またはサプリメントで、あるいは両方を組み合わせることも可)、健康全般を向上し、特定の疾患の発症リスクを減らす優れた方法と言えるでしょう。

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