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お家をグリーン&クリーン(環境に優しく清潔)に保つ3つの簡単ステップ

著者:ケイト・ヘンリー博士、自然療法医

この記事の内容:


自然療法医の私にとって、「クリーン(清潔)」という言葉は、汚れや病原菌がないことはもちろん、人の健康を害する可能性のある化学物質や副産物も排除された状態を意味します。いかにも簡単に判別できそうなことですが、油断すると自分や家族の健康に有害な洗浄剤をうっかり買ってしまうこともあるため注意が必要です。

1970年代以降、おびただしい数(正確には8万7千種以上)の新規化学物質が生活環境に導入されてきました。これらの化学物質の多くは、人体や地球環境への影響について研究されているわけではありません。これまで数百種類の化学物質が研究され、洗浄剤に含まれる相当数の人工添加物に、がん発症のリスクを増加させる可能性があることが明らかになっています。しかも、これらの化合物の多くは、人間だけでなく他の生物種においてもホルモンのシグナル伝達を妨害する内分泌撹乱物質です。ホルモンは免疫系、生殖系、神経系の調整に重要な役割を果たしているため、ホルモン値がわずかに変化するだけでも健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。

幸い、このような有害成分との接触を最小限に抑えるのに効果的な方法がいくつかあります。以下3つのヒントを参考にすれば、家の中をすっきりきれいに保ち、同居する家族全員の健康を維持することができます。そして、長期的に見れば、それが家族みんなに役立つ予防医学の実践となるでしょう。

1. 空気清浄

つい忘れがちですが、日頃吸い込んでいる空気こそが、ほこり、アレルゲン、汚染物質、ウイルス、細菌の主な汚染源なのです。これらの粒子は、呼吸器疾患を引き起こしたり、少なくともアレルギー症状を悪化させる可能性があります。大気汚染物質は、たとえ低濃度でも寿命を縮めてしまうほどで、高濃度ともなれば健康に深刻な影響を及ぼすこともわかってきました。

その理由は、大気汚染物質が肺機能や酸素利用を阻害し、排出系(腎臓、皮膚、消化器系などの解毒を司る器官系)への有害な負担を増やすことにあります。このことから、健康を守るために身の回りを清潔に保つのと同じく、定期的に室内の空気を入れ替えることも非常に重要なポイントです。

家の中の空気は、一日に何度も循環します。1970年代に住宅の絶縁効果が進歩して以来、家庭や職場の換気が難しくなりました。つまり、私達は1日24時間、何度も同じ空気を吸っていることになります。でもご心配なく。フィルターを1個設置して空気をろ過するだけで、この悪循環を解消できます。

室内の空気清浄方法としてお勧めしたいのが、正規のHEPAフィルター(高性能エアフィルター)と呼ばれる製品を使用することです。HEPAフィルターは、通気口から室内の空気を取り込み、目の細かいフィルターで1日に何度もろ過する仕組みです。このフィルターは、花粉やほこりの他、健康を害する可能性のある微小粒子状物質を取り除きます。

私は、患者に一日で最も長く過ごす部屋にフィルターを置くように勧めています。多くの人が長時間過ごす部屋といえば、寝室、リビングルーム、書斎などが挙げられるでしょう。フィルターを1個購入すれば、一日のうちで過ごす場所に応じて、フィルターを移動させることでお金を節約することができます。それが面倒という方は、フィルターを2〜3個買っておけばいつでも空気清浄が可能です。

さらに、1日1回は数分間窓を開けて換気することで、室内の空気を清浄することができます。淀んだ空気を芳香スプレーで一新したいなら、抗菌性エッセンシャルオイル入りのルームフレッシュナー(室内消臭剤)を選びましょう。一方、避けたい製品は、アレルギー体質の人を刺激し、肝臓や肺への有害な負担が増えやすい化学物質を含む人工香料入りのものです。

2. 天然成分の洗浄剤に切り替え

よくある一般的な台所用品に関しても、無害かつ安全な方法で掃除ができると聞くと患者の方のほとんどが驚きます。洗浄剤として利用できる製品例:

  •  窓ガラス用洗浄剤に代わってガラス磨き
  • 重曹 トイレ用洗浄剤や研磨剤の代わりに頑固な汚れを一掃
  • カスティール石鹸 木製の家具や床などをピカピカに仕上げて床用洗浄剤いらず

その上、有害な化学物質を一切使用せず、天然成分だけで作られた環境に優しい洗浄剤も多数販売されていますので、いくつか購入するのも良いでしょう。これらの天然製品は、これまで使用していたものと同様の洗浄力を発揮します。しかも、天然製品を購入することで、環境保護に貢献しているという意識が安堵感と充実感につながるのではないでしょうか。

天然製品を使用するということは、家庭に有害な化学物質が入り込む隙を与えないということです。また、小さなお子さんがいるご家庭では、誤って有毒な洗浄剤に触れるリスクも減って安心です。そして何より、重曹のような天然成分の台所用品は、市販の洗浄剤よりも通常安価であることから、家庭のさまざまな用途に心置きなく使用できるのが特長です。そのメリットはまさに無限大です。

3. 家庭内の毒素蓄積を防止

室内の空気や家具などを清潔に保つには、フィルターや非毒性洗浄剤だけでは不十分です。そもそも有害物質の蓄積を減らすことこそが真の解決策であり、予防医学の強力な手段でもあります。室内に溜まった有害物質を減らすには、エビデンスに基づき、今すぐ実践できる生活習慣の修正が3つあります。

予防策その1:家の中では土足厳禁。屋外で履いた靴底は、実は沈降ハウスダスト(SHD)の温床です。SHDは、家庭内の主要な汚染源として科学文献で広く研究されているハウスダストの一種です。床やカーペットに直に座ったまま長時間過ごす小さなお子さんは、SHDによる有害物質に対して最も脆弱な存在といえます。多環芳香族炭化水素(PAH)などの有害な化学物質の侵入と健康被害を未然に防ぐために、家族や訪問客には玄関で靴を脱いでもらいましょう。

庭など、屋外で裸足で過ごすことが多い方は、ドアのそばに非毒性の石鹸と水を置いておき、家に入る前に足を洗って乾かすと良いでしょう。ペットにも同じことが言えます。ワンちゃんなどがいるご家庭では、ドアの脇にペット用石鹸を用意しておき、庭や散歩に出た後、家に入る前に足を洗ってあげましょう。水で洗い流すだけでも、何もしないよりは良いです。

予防策その2:HEPAフィルター搭載の掃除機を使って賢く掃除しましょう。これは、ほこりを真っ先にHEPAフィルターで取り込むことで、ほこりが空気中に排出するのを防ぎます。必要以上のSHDが空気中に放出すると、呼吸時に吸い込む有害物質の量が増えてしまうため注意が必要です。

予防策その3:寝る前にシャワーを浴び、週に一度はシーツやカーテンをお湯で洗うことで、ベッド周りの衛生状態を維持できます。これで、アレルギー症状の原因となる花粉の蓄積を防ぐことができます。さらに、外出先の有害物質がベッドに持ち込まれることもありません。言うまでもなく、体洗いにもシーツの洗濯にも、非毒性のボディソープや洗濯用洗剤を選ぶことが大切です。

以上のヒントを参考にすれば、家の中に潜む有害物質を減らし、清潔で健康的な生活空間を保つことができるでしょう。

参考文献:

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  5. Teen Girls’ Body Burden of Hormone-Altering Cosmetics Chemicals. EWG. https://www.ewg.org/research/teen-girls-body-burden-hormone-altering-cosmetics-chemicals#.Wg33jlUrJQJ. Published 2015. Accessed June 22, 2020.
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