離乳期の食事に王道はありません。栄養バランス、食事のタイミングや食感、食事の量など多岐にわたる専門家のアドバイスを見かけますが、大切なのは、こうした意見を参考に、お子様や保護者の方に合わせて工夫していくことです。乳幼児の成長の早さには個人差があり、たとえ同じ月齢でもお子様に合うものが他の赤ちゃんにも合うとは限りません。

私自身が離乳食やおやつを与える際に特に気をつけているのは、多種多様な食材を盛り込むことです。栄養バランスのとれた離乳期の食事選びには、食品の種類、食感、調理法、食事の与え方など、押さえておきたい重要なポイントがいくつかあります。

以下、バランスのとれた食事にふさわしい食品の中から、私と息子のお気に入りをまとめてみました。離乳期は試行錯誤と根気を要する時期ですが、ここでご紹介するヒントを参考に、離乳食作りや食品選びが少しでも楽になれば幸いです。では、さっそく始めましょう。

ここでは、簡単に手に入る食品や食器類を使って、バラエティに富み、栄養バランスのとれた食事を与える方法をご紹介します。

‌‌‌‌赤ちゃん用のおやつ、栄養補助バー、フィンガーフード

フルーツスナック

フルーツスナックは、柔らかい歯ごたえが小さなお子様にぴったりのおやつです。本物の果物を使用し、ブドウ糖果糖液糖が少なく、遺伝子組み換え原料を使用していないこのスナックはお出かけのお供にも便利です。私はマザーズバッグの中に小分けタイプの食品をいくつか常備していますが、このスナックはその中でも定番です。

パフ

赤ちゃんせんべいやボーロのような軽さが特徴のパフは食べやすくて楽しいおやつですが、良質な製品なら食感、栄養、風味にこだわりが見られ、砂糖、着色料、香料が無添加なのも嬉しい点です。今は歯茎でカミカミするだけの赤ちゃんでも、すぐに柔らかくなるパフなら味を楽しめるようになります。私が特に好きなのは、ひよこ豆やレンズ豆で作られたものです。ひよこ豆をはじめとする豆類の他、タンパク質や多くのビタミン・ミネラルがたっぷり入ったおやつを喜んで食べてもらえるのは願ってもないことですね。さらに、ホウレンソウ、ビーツ、ニンジンなどの野菜も豊富に含まれ、栄養満点の食事やおやつとして最適な製品が多数販売されています。これは、赤ちゃんが手づかみを始めて自分で食べることを覚え、多種多様な味と出会う時期にぴったりのフィンガーフードです。私の経験では、甘いものばかり与えていると、「うま味」のあるものよりも甘いものを選びがちになることがわかりました。母親としていろんな食品を味わってほしいから、私はなるべくうま味のある食事を与えるようにしています。

栄養補助バー

子供向けに限らず、栄養補助バーにはさまざまな種類があり、大人向けでも選ぶのに迷ってしまいます。私が自分や子供のためにバーを選ぶ際に重視するポイントは、良質な原料が使われているかどうか、また添加糖の量もチェックします。他にも、食物繊維やタンパク質の含有量に注目し、子供に必要な栄養素がバランスよく摂取できるかどうかを確認しています。食物繊維は規則的な消化をサポートします。これは、腹痛や便秘など、乳幼児の消化器系の不調を予防する上で欠かせません。良質な栄養補助バーに含まれる原料としてフラックスシード(亜麻仁種子)などが代表的ですが、この種子は神経系の健康と発達に重要で、体に良い脂質であるオメガ3脂肪酸を供給します。

‌‌‌‌歯固めウエハース

食品の品質は、乳幼児の食事において極めて重要な要素です。ありとあらゆる食品が手に入る中で、優れた品質を見極めるのは難しいものです。私は、野菜や果物をはじめ、乳製品、肉類の他、スナックなどの市販食品を購入する際は、できるだけオーガニック食品を選ぶようにしています。我が家のお馴染みはオーガニックの歯固めウエハースです。まもなく1歳になる息子のマックスは自分で食べる機会が増えてきましたが、その練習用にも歯固めウエハースは最適です。さらに、歯茎に優しい食感で溶けやすく、さまざまなタイプの中から好みの味を選べるのも嬉しい点です。ちなみに、私達のお気に入りはサツマイモとバナナです。

‌‌赤ちゃん用ホットシリアル

多様な種類のホットシリアルが販売されており、その多くは栄養価が高く、お勧めできる製品です。私の理想は、遺伝子組み換え原料を使用していないオーガニックのシリアルで、鉄分亜鉛の他、幅広い種類のビタミンB群で栄養強化されているものです。このような微量栄養素(ビタミンやミネラル)の組み合わせは発育にとって重要です。というのも、鉄分と亜鉛は血液の健康を助け、ビタミンB群は数百種類もの生化学反応に不可欠なものだからです。その上、タンパク質と食物繊維が含まれているシリアルを選べば、栄養バランス抜群の離乳食になります。ホットシリアルの大きなメリットは用途の幅広さです。プレーンはもちろん、すりつぶしたフルーツを混ぜたり、アボカドのように甘くない具材をのせても、味の変化を楽しめます。

‌‌‌パウチ入りベビーフード

パウチ入りの離乳食にはどなたも一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。赤ちゃんにとって食べやすい食感はどの製品にも共通していますが、品質はメーカーによって大きく差があることがわかりました。決め手は、栄養素が豊富に含まれ、良質な野菜や果物を組み合わせて作られた製品を探すことです。数種類の野菜や果物をベースにしたベビーフードなら、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを一度に摂取できます。また、アボカドのように、健康的な脂質を含むベビーフードにはあまり見られない目先の変わった食材を選ぶのも良いでしょう。まだ一人で食べられない赤ちゃんには口栓(スパウト)付きのものが飲みやすく、こぼれにくい上に、無駄なく栄養素を摂れるので便利です。

‌‌‌‌離乳期に役立つカトラリー・食器類

カトラリー

お子様だけでなく、保護者の方にとっても、スプーンやフォークなど食卓で使うカトラリーは離乳期の食事を大きく左右します。赤ちゃんが手づかみで食べ始めると、自分の手や顔はもちろん、床まで汚れがちですが、そんな時はまず保護者の方が食べさせ、赤ちゃんが慣れてきたら自分でも使えるフィーディングスプーンがあると重宝します。私は、先がスプーンになったフードディスペンサー(別名フィーディングボトル)を愛用してします。これは、小さなお子様でも自分で手に持って食べやすいデザインが特徴です。太い柄の部分に好みの離乳食を入れるだけで、あとはスプーンから中身が一口ずつ出る仕組みです。手作りの離乳食を入れたり、パウチのベビーフードを移し替えても良いですし、食べさせてあげたり、赤ちゃんが一人で食べられるように持たせるのも良いでしょう。スプーンはフタル酸塩やBPA(ビスフェノールA)を含まないものを選びましょう。また、 食洗機で洗える製品ならお手入れが簡単です。

食器類

小さなお子様の食事には丈夫な食器選びが重要なポイントになります。赤ちゃんが使うお皿やボウルには、耐久性に優れ、壊れにくく、冷たいものから温かい食事まで幅広い温度に耐えるシリコン製のものをお勧めします。また、バランスのとれたさまざまな料理を楽しめるように、仕切りのついたプレートが最適です。一番大きな仕切りの部分には果物や炭水化物を、次に大きな仕切りにはタンパク質を、一番小さな部分には野菜の他にアボカドなどの脂質を置いてみましょう。こうすることで、多彩でバランスのとれた食事になります。さらに、食べている間にお皿やボウルが動かないように、底に吸盤が付いているものは、食べ物が飛び散りにくいすぐれものです。

ベビーマグとトレーニングボトル

年齢を問わず、水分補給は極めて重要です。水分補給はエネルギーや消化に重要で、体内の全細胞が正常に機能する上で欠かせません。もちろん、小さなお子様の水分摂取を応援するベビーマグやトレーニングボトルも数多く販売されています。私が気に入っているのは、一人でも持たせやすい両手マグです。また、スパウトマグから移行しやすいように、医療グレードのシリコン製ストローが付いたものを選ぶようにしています。液漏れしないトレーニングボトルはお出かけの際に便利です。実際、私達が公園に散歩する時はほぼ毎回このボトルを持参しています。十分な水分補給なくしてバランスのとれた食事とは言えません。ボトルに水やミルク、あるいは無加糖のジュースを水で薄めて入れるなどして、水分と栄養をしっかり補給してあげましょう。

‌‌‌‌偏食と栄養

乳児期から幼児期にかけては、食べ物の好き嫌いが多くなります。お子様が栄養価の高い食品を食べてくれないとお悩みの方は、かかりつけの小児科医に子供用マルチビタミンが有効かどうか相談してみましょう。子供用ビタミンには、California Gold Nutrition、子ども用マルチビタミングミのようなグミタイプの他に液体タイプのものがあり、お子様が喜ぶ味も揃っており、食事で不足している栄養を補給しやすくなるでしょう。