beauty2 heart-circle sports-fitness food-nutrition herbs-supplements
症状

アルファリポ酸と多発性硬化症

3月 20 2019

この記事の内容:

天然製品を非常に深刻な健康状態に対して使った予備研究の結果は極めて肯定的でも、フォローアップ研究が行われていない場合が多くあります。2005年に行われた臨床試験では、一般的な栄養補助食品が多発性硬化症の有意義な改善をもたらす役に立つことが示されました。幸いなことに、この最初の研究以来、アルファリポ酸を補給することによって、時には患者を衰弱させ、身体機能に大きな害をもたらすこともある、多発性硬化症を患う人々に有意な利益をもたらす効果が期待できることを実証するフォローアップ研究がたくさん行われてきました。

多発性硬化症とは?

多発性硬化症は進行性神経障害の症候群で、通常成人期の初期に発症します。これは、神経細胞を囲むミエリン鞘が徐々に失われることによって引き起こされ、この過程は脱髄と呼ばれます。このミエリン鞘の重要な機能の一つは、神経インパルスの伝達を促進することです。ミエリン鞘がないと神経機能が失われます。症状はミエリン鞘を失った神経によって異なり、視力障害、めまい、筋力低下、ピリピリする感覚を含む運動障害と感覚機能が含まれます。診断は磁気共鳴画像法(MRI)で脱髄の証拠を検出することで確認されます。

MSは自己免疫疾患で、免疫系が体組織を外来タンパク質として攻撃するというものです。フリーラジカルが原因の神経細胞への損傷は、自己免疫過程の主な引き金であると考えられています。フリーラジカルは細胞化合物に結合してそれらを破壊することができる非常に反応性の高い分子です。MSでは、フリーラジカルによる損傷で通常は免疫系に隠されている細胞成分が露出されるので、これらの成分に対する抗体の形成が開始されます。また、フリーラジカルは白血球の脳と脊髄(中枢神経系)への輸送において重要な媒介物質であるマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)の活性化にも関与しています。MSの症状は白血球が中枢神経系に入ると悪化するので、MMPを保護すると脱髄の悪化を予防することになります。

多発性硬化症におけるアルファリポ酸

アルファリポ酸(ALA)はビタミン様物質で、「自然の完璧な抗酸化物質」とよく言われています。効率的に吸収され、血液脳関門を含む細胞膜を容易に横切る非常に小さい分子であるのでこのような名がつきました。ALAは主に脂溶性であるビタミンEと水溶性であるビタミンCとは異なり、細胞内と細胞内空間の外側の両方で水溶性または脂溶性フリーラジカルを抑制することができます。さらに、ALAは他の抗酸化物質と同様にビタミンCとEの生化学的な寿命を延ばします。

ALAは動物型のMSである実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)を抑制・治療する能力を示しました。これらの動物実験がきっかけとなり他の研究も行われました。EAEならびにMSにおける病変形成の初期段階では、フリーラジカルの活性酸素が血液脳関門の損傷を引き起こします。この防護壁は通常、白血球と同様に大きな分子が脳を通過することを防ぎます。血液脳関門が損傷を受けると、Tリンパ球などの白血球が中枢神経系に移動してしまうのです。

ALAは、中枢神経系への白血球浸潤を減少させる能力を利用することで、ラットの実験的自己免疫性脳脊髄炎において臨床徴候の発症を予防することが示されています。さらに、生細胞イメージング技術を使用した研究者は、ALAが血液脳関門を安定化させる直接的な能力を発揮することを視覚化し、定量的に評価しました。また、ALAには中枢神経系内の炎症の促進に関連する様々な化合物の形成を阻害する能力があることも示されており、それらの阻害は実験モデルにおいてALAの観察された効果を説明するための別のメカニズムとなります。

MS患者におけるALAの効果を決定しようとした最初の臨床試験が2005年に発表されました。この研究では、37人のMS被験者を無作為に4つのグループ(プラセボ、ALA600mgを1日2回、ALA1200mgを1日1回、ALA1200mgを1日2回)のうちの一つに割り当てました。被験者はカプセルを14日間のみ摂取しました。薬物動態データによると、1200mgのALAを摂取した被験者は600mgを摂取した被験者よりもピーク時の血清ALA濃度が有意義に高かったことが示され、ピーク時の濃度は被験者間でかなり異なったことが示されました。つまり、臨床上の利益を得るために必要なALAの量は人によって異なる、ということです。ALAの濃度が高いほど、マトリックスメタロプロテイナーゼ9の(MMP-9)濃度が減りやすいのです。このMMP-9というこの化合物はMSの疾患活動性と関連しています。したがって、ALAの用量が大きいほどもたらされる臨床的な利点も大きくなります。ALAと白血球の中枢神経系への輸送を助ける接着分子との間には、有意な用量と反応の関係も示されました。研究者は、ALAは忍容性が高く、MSの治療に有用な補助剤であるようだと結論付けました。

このような素晴らしい結果にもかかわらず、MSにおけるALAの臨床上の利点に関する研究はあまり進んでいません。最初の研究後に実施された研究が示していることは、この驚くべき天然化合物はあらゆるMSの治療計画の一部として有益になり得るということです。例えば、ある二重盲検試験では、サイトカインとして知られる炎症性化合物の濃度に対するALAの影響を再発寛解型MSの患者52人を対象として調べました。患者にはALA(1日1200mg)またはプラセボのいずれかが12週間投与されました。結果では、ALA群における特定の重要なサイトカインの濃度はプラセボ群と比較して有意に減少したことが示されました。これらの重要なサイトカイン濃度は一般に症状の重症度に対応するので、結果的にMS患者が1日1200mgのALAを摂取することがここでも支持されています。

同じ患者を対象とした別の研究でも、プラセボ群と比較して総抗酸化能が有意に改善されていることが示されており、別の研究ではALAが脱髄損傷の抑制に重要であることが示されました。

体内の抗酸化作用の重要なマーカーの一つは、ALAグルタチオンなどの硫黄含有分子のレベルです。これらの遊離活性型はチオールですが、抗酸化作用を発揮するとき他の硫黄含有分子と結合してジスルフィド結合を形成して酸化促進剤を中和します。その過程ALAやグルタチオンなどのチオールも不活性になります。そのため、チオール対ジスルフィド分子の比は抗酸化状態の重要なマーカーです。チオールのレベルが高ければ高いほど、保護が強化されます。

視覚障害を引き起こす視神経のMS炎症のエピソード中のチオールジスルフィド恒常性を調べるために、研究者は視覚誘発電位と呼ばれる測定値を使用します。これには、光刺激に応答して眼の真上の頭皮で記録された電気信号の測定が含まれます。患者は市松模様が交互に出るスクリーンの前に座ります。活性のMS患者では神経インパルスの伝達が遅くなり、結果は波形で表示されます。研究者は刺激が与えられた時からの時間とP100として知られている最も高い波の形成を測定します。これは、MSにおける視神経の機能を評価するための非常に信頼性が高く証明された方法です。

研究の結果では、活性型のチオールとP100時間との間に劇的な相関関係が示されました。バランスがより多くのジスルフィド、およびより活性の低いチオールで傾けられたとき、炎症と視神経の機能不全との関連がありました。また、より活性なチオール基は、解毒の改善、細胞シグナル伝達機構、全体的な抗酸化防御機構にも関連しています。

研究者は、ALAの補給は、視神経の脱髄を予防するか少なくとも大幅に遅らせ、MS患者の視覚機能を維持するために非常に重要であると結論付けました。

推奨用量

この研究は、アルファリポ酸がMS患者に非常に重要であるかもしれないことを示しました。ここでそのガイドラインをご紹介します。まず、RおよびSと称される2つの形態のALAがあり、これらは化学的に互いの鏡像です。R異性体は体内で天然に合成され、S異性体よりも効率的に吸収されるので好ましい形態であり、より低い投与量を必要とし、S異性体よりも有意に高い濃度をもたらします。R剤形とS剤形の混合物である通常のALAを使用する場合、用量は1日 1200mgです。R剤形を使用する場合、用量は600mgに減らすことができます。

ALAは、通常の即放性の製品としても徐放性の製品としても利用できます。既存の証拠では、徐放性の製品を摂取することの利点は支持されていないように思われます。実際には、速放性の製剤がよりよく利用されているように見えます。ALAは用量に比例して素早く吸収されます。つまり、用量が50mgまたは600mgのいずれであってもほぼ同じ割合で吸収されるのです。放射性研究に基づくアルファリポ酸の絶対バイオアベイラビリティでは、用量のおよそ93%に達することが示されています。徐放性のALAはよりゆっくりと吸収されますが、即放性ほど高いピーク値をもたらさず、また即放性ほど高く吸収されませんでした。また、経口ALAの最も大きい臨床上の利点も得るようです。その利点とは、肝臓がアルファリポ酸を捕獲する能力を圧倒させることで血中濃度を急速に上昇され、他の重要な組織に届けるために全身循環に入るようになります。 この目的は即放性の製品で最もよく達成されているようで、分割用量に対して1日1回分の用量を摂取することがおそらく最良と思われます。

多発性硬化症は多因子性

多発性硬化症は間違いなく「多因子性」疾患であることをお忘れなく。その進行を効果的に止めるためには、さまざまな要因に対処する必要があります。他にも非常に有用と思われる天然化合物では、特に フィッシュオイルクルクミン製剤があります。上記で検討された研究では、アルファリポ酸 は明らかに重要な治療手段であることが示されています。多発性硬化症では、有効な用量は1日あたり1200mgの範囲にあるようです。

症状

天然ハーブと血管性認知症

症状

便秘を自然に解消する方法

症状

関節痛を和らげる自然療法