現セッション中の設定が更新されました。アカウント設定の変更をセッション後も適用するには、マイアカウントをご確認ください。
国設定および言語設定は、マイアカウントにていつでも変更することができます。
checkoutarrow
JP
beauty2 heart-circle sports-fitness food-nutrition herbs-supplements

体を自然にデトックスするための7つのステップ

著者:ニコール・クレイヴン博士、自然療法医

この記事の内容:


デトックス(解毒)という言葉には、体内から中毒性薬物を除去するなど、いくつかの意味があります。ただし、予防医学におけるデトックスは主に代謝解毒(薬物代謝)を指します。代謝解毒とは、体内から化学物質や老廃物を除去するための不可欠かつ絶え間ないプロセスのことです。肝臓、腎臓、皮膚、リンパ系は、日々さらされる多くの毒素から体を解毒するために懸命に働いています。

すなわち解毒システムがうまく機能し、化学物質の負担が少ない状態が続いてこそ健康な生活を送ることができると言えます。現代社会では、生活が便利になった見返りとして、人が日常的にさらされる有害物質の量が大幅に増加しています。幸いにも、生活習慣で講じることのできる効果的な対策の他、食品やサプリメントなど、体をより効率的かつ迅速にデトックスしやすくする方法が数多くあります。

‌‌‌‌デトックスプロセスをサポートする主な4つの理由

1. 環境化学物質への曝露が増えていること

地球の長い歴史の中で、生物がさらされた環境中の有害物質はわずかなものでしたが、現代人が受ける化学物質の曝露量は急激に増加しており、健康への懸念が高まっています。最先端のライフスタイルを送るほど、農薬、除草剤、揮発性有機化合物、防腐剤、難燃剤(衣類や家具に使用)、フタル酸塩やビスフェノールA(BPA)などのプラスチック、重金属(水銀など)といった多くの毒素に接触する機会が多くなりがちです。

例えば、妊娠中の女性は成長するお腹の赤ちゃんに栄養を供給するという優れた能力がありながら、今日誰もが直面する多くの化学物質の曝露から赤ちゃんを完全に保護することはできません。妊娠中の母親を対象とした研究では、280種類以上もの環境化学物質が胎盤を経由して胎児に届いていたことがわかりました。これは、現代人が生まれる前から既に受ける有毒物質の負担の深刻さを物語るものであり、定期的にデトックスすることの重要性をも示すものです。1

2. 歴史に裏付けられたデトックス儀式

ほとんどの古代文化に目を向けると、ネイティブアメリカンのスウェット・ロッジ(「発汗小屋」で行われた治癒と浄化の儀式)や薬草を飲むことなど、定期的なデトックス習慣を含む儀式が行われていたことがわかります。治療師は、さまざまな調合薬で患者の排泄や発汗を促して病気を治療しました。このような古代の儀式は、血流、リンパの流れ、消化、排尿を活発にし、老廃物を排出させて治療するのに役立ちました。

3. 早期老化との関連性

科学的に、代謝毒素量と酸化ストレスの増加に相関関係があることがわかっています。酸化ストレスが増えると、早期老化、炎症、慢性疾患につながりやすくなります。つまり、体内の化学物質が増えるほど、老化が進み、慢性疾患にかかる可能性が高くなるようです。

4. 子供のホルモンバランスの乱れとの関連性

私達が口にする水、食品、食品包装に多く含まれる現代社会ならではの毒素は、内分泌機能(生殖能力、甲状腺機能)を乱すことが実証されています。プラスチックや農薬などの一般的な化学物質は、外因性内分泌かく乱化学物質(別名、環境ホルモン)であり、若年期のホルモンバランス不均衡による思春期早発症や生殖器の発達異常などの有病率を高める原因となります。2

‌‌‌‌デトックスの主役となる器官

全身のデトックスに関与する主要な器官には、肝臓を筆頭に、腎臓、皮膚、リンパ管があります。デトックスは連鎖的に行われます。有害分子が体内に入ると、ほとんどの場合、代謝解毒の中心的存在である肝臓で処理されます。肝臓で処理された分子は、肝臓から血液循環に戻され、腎臓を経由して除去されます。

同時に、デトックスの最大の器官である皮膚は、1日平均1kgもの毒素を発汗によって血液中から排出します。最適な健康を目指しているのに、このプロセスを利用せず、なるべく汗をかかないようにしている人が多いのは面白いことです。

また、見落とされがちなリンパ系ですが、体内の老廃物を除去し、細胞に栄養を届け、免疫系の大部分を保護するという主要な機能があります。このリンパ系は、全身を流れるリンパ管とリンパ節の広範なシステムで構成されており、細胞の老廃物を回収します。

このように複雑なデトックスシステムを理解すれば、その働きを重要視し、サポートしようと思えるようになるのではないでしょうか。

‌‌体内の毒素を減らすための7つのステップ

1. 薬物の常用や過度のアルコール摂取を避ける

鎮静剤、興奮剤、ニコチン、アルコールの他、市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)の多くは肝臓または腎臓を通って代謝されますが、過剰に摂取されると、本来体を保護してくれるこの代謝システムの働きが遅くなってしまいます。

2. もっと水を飲む

一日を通して水分を十分に摂ることで、血流やリンパの流れが良くなり、汗をかきやすくなります。また、レモンや海塩ひとつまみ、または電解質を加えた水を飲むと、さらにデトックス効果が高まります。レモンと塩は、体が必要とする水分を細胞が吸収し、利用しやすくします。

3. 人道的に飼育された動物のオーガニック製品を食べる

人工的な環境で飼育された動物性食品を食べることは、その動物に投与された合成ホルモンや抗生物質の他、飼料に含まれる農薬にもさらされることを意味します。このような肉や乳製品を食べると、こうした有害物質がすべて血液中に入り込むことになります。

4. 有機(オーガニック)作物を食べる

店頭で売られている食品の75%には、グリホサート 系除草剤の残留物が含まれています。この農薬に耐性を持つように、作物には意図的に遺伝子組み換えが続けられているのです。この農薬は殺虫剤としては便利ですが、そうして栽培された作物は、農薬に汚染された遺伝子組み換え食品となります。グリホサートは多くの国々で禁止されているものの、アメリカでは依然として使用されています。グリホサートへの曝露は、がんや不妊症をはじめ、神経筋疾患や自己免疫疾患のリスク増加につながるとされています。

5. 食物でデトックス

アブラナ科の野菜を毎日食べるように心がけてみましょう。調理すると硫黄のような独特の匂いを放つのが特徴で、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、芽キャベツ、ルッコラ、チンゲンサイ、キャベツ、タマネギなどが代表的です。これらの野菜が消化されると、肝臓の酵素を活性化して代謝を向上させる二次的な化合物を含むようになります。3

アブラナ科の野菜は、臭いや苦みが気になって苦手意識が強い方もいるかもしれませんが、味付けや調理の仕方によって大きな差が出るものです。これらの色鮮やかな野菜は、調理の初期段階では硫黄臭を放ちますが、次第に甘みを増していきます。その上、グラスフェッドバター(牧草飼育された牛のバター)やハーブ、スパイスなどを加えることでさらに美味しくなります。

例えば、角切りにした芽キャベツをアボカドオイルに浸し、ベーコン、塩、バルサミコ酢を甘く煮詰めたソースをかけ、オーブンでじっくりとローストしてみてはいかがでしょうか。舌の上でこの贅沢なほろ苦い組み合わせを想像してみてください。きっと気に入られることと思います。

他にも、代謝解毒を助けることが実証されている食品に、ビーツ、ニンニク、ショウガ、ベリー類、有機大豆や、カイエンターメリック(ウコン)などのスパイスがあります。4また、ショウガは炎症反応を抑えて消化を助け、カイエンは血行を刺激するというメリットもあります。

6. 運動する・汗をかく

やはり、体を動かすことは健康づくりに最も効果的な方法の一つです。心拍数を上げることで血液が脳に酸素を送りやすくするだけでなく、感染症に対抗する白血球の輸送を可能にし、体内の毒素の負担を取り除きます。

汗をかくほどの激しい運動をすれば、皮膚のデトックス効果もプラスされます。また、運動することで、精神的・感情的バランスが調整されやすくなり、アルツハイマー病のリスク低下に役立ち、体内の毒素蓄積の減少を促して、ツヤのある肌にもつながります。

汗をかくことで、主に皮膚を通して毒素が体外に排出されるため、毎日良い汗をかくように心がけたいものです。お風呂はもちろん、サウナやスチームバスで汗をかくのも良いでしょう。ただし、必ず医師の了解を得て、水分を十分に補給した万全な体調でサウナやスチームルームを使用することが大切です。体調が良くないと、高熱が体にストレスを与えてしまうからです。

7. デトックスサプリメントを取り入れる

自然界に存在する多くのハーブやその他の化合物は、解毒作用を10倍にも高めるのに役立ち、医師の指導のもとで安全に使用することができます。

いわゆるデトックスサプリメントは、解毒の6つの生化学的段階(アセチル化、アミノ酸抱合、グルクロン酸化、グルタチオン抱合、メチル化、硫酸化)のいずれか1つ以上をサポートすることで作用します。これらの段階をサポートする代表的なサプリメントは以下の通りです。

マリアアザミとタンポポはカプセルやハーブティーとして販売されており、グルタチオンまたはNACは、ゆで卵のような匂いを閉じ込めるためにカプセル状のものが大半です。デトックスを実践する人の多くは、詳細なデトックス食品計画で1〜6週間、医師等の指導のもと、これらのデトックスサプリメントを摂取しています。

このようなデトックス療法のほとんどは、年間を通して何度も行うことができます。ただし、急激なデトックス対策は有害となることもあり、かえって副作用(全身の痛み、頭痛、疲労)を起こしかねないため、医師等の指導を受けて慎重に行うことが大切です。

一般に、化学物質を避けてクリーンな食習慣を取り入れ、汗をかき、日常的な運動習慣を身につけることで、体から毒素を除去しやすくなります。デトックスは、デトックスサプリメントをはじめ、クレンジングフード(体内の洗浄をサポートする食品)計画やよく練られた運動プログラムなど、より集中的なデトックス療法(医師の監督のもと)で効果的に強化することができると言えるでしょう。

参考文献:

  1. A Benchmark Investigation of Industrial Chemicals, Pollutants, and Pesticides in Umbilical Cord Blood. Environmental Working Group, July 14, 2005
  2. Fudvoye J, Lopez-Rodriguez D, Franssen D, Parent AS. Endocrine disrupters and possible contribution to pubertal changes. Best Pract Res Clin Endocrinol Metab. 2019;33(3):101300. doi:10.1016/j.beem.2019.101300
  3. Nho CW, Jeffery E. The synergistic upregulation of phase II detoxification enzymes by glucosinolate breakdown products in cruciferous vegetables. Toxicol Appl Pharmacol. 2001;174(2):146-152. doi:10.1006/taap.2001.9207
  4. Hodges RE, Minich DM. Modulation of Metabolic Detoxification Pathways Using Foods and Food-Derived Components: A Scientific Review with Clinical Application. J Nutr Metab. 2015;2015:760689. doi:10.1155/2015/760689
栄養

インターミッテント・ファスティング(断続的断食)に最適な食品9種類を栄養士が解説

栄養

断食明け(断続的断食期間中の摂食時)の栄養補給に最適なレシピ4選

栄養

ビタミンDが豊富な食品とは