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症状

橋本病を自然に管理する6つの方法

1月 17 2020

著者:ヴィーナス・ラモス、医学博士

この記事の内容 :


疲労や予期せぬ体重増加にお悩みの方の中には、甲状腺異常を疑ったことがある方がいらっしゃるかもしれません。実際、これらは甲状腺機能低下症患者が訴える数多くの症状のほんの一部です。

ただし、現在ある症状の根本的な原因が甲状腺ではない場合もあります。従来の方法で甲状腺機能低下症と診断された患者の90%が、実は橋本病(別名、慢性甲状腺炎)に罹患していると推定されます。自己免疫疾患である橋本病は、体が誤って自らの組織を攻撃します。

橋本病にかかると、首の前面にある小さな蝶型の腺である甲状腺に免疫系が浸潤し、ダメージを与えます。具体的には、免疫細胞が、甲状腺ホルモン生成に必要な物質を捕捉・中和するタンパク質である抗体を産生します。その結果、甲状腺ホルモン値が低下すると、ありとあらゆる症状の発症につながります。

橋本病の兆候と症状

初期症状は軽度で気づきにくいことがあります。ただし、次第に症状が顕著になります。一般に、橋本病は、甲状腺の緩徐進行性破壊を伴う疾患です。ところが、間欠期があるケースもあり、その場合は甲状腺の機能が回復したかのように、活動が一時的に亢進することから、症状が一変します。

  • 疲労および脱力感
  • 原因不明の体重増加
  • 顔のむくみ
  • 不眠症
  • 物忘れ
  • 不安およびうつ病
  • 高血圧
  • 発汗、体重減少、神経過敏期
  • 喉の痛み
  • 舌肥大
  • 嚥下障害
  • 首前面の腫れ
  • ニキビ
  • 発疹
  • 頭痛
  • 膨満感
  • 便秘
  • 青白い乾燥肌
  • もろい爪
  • 脱毛
  • 寒さに過敏になる
  • 関節痛および凝り
  • 筋痙攣
  • 筋肉痛および凝り
  • 高コレステロール
  • 女性の不妊症
  • 過度または長期の月経出血

免疫系が甲状腺を攻撃する原因とは?

正確な原因は不明ながら、橋本病の発症には遺伝的要因が関与しているようです。年齢や性別の他、自己免疫疾患や内分泌障害といった要因の組み合わせも原因となることが考えられます。遺伝子を変化させるためにできることには限りがありますが、自己免疫反応の潜在的なトリガー排除に実践できることはいくつかあります。これこそ、橋本病を正しく管理するための鍵です。

橋本病を自然に管理する6つの方法

従来の甲状腺治療薬は、甲状腺ホルモン値の改善が期待でき、症状緩和に役立つ可能性はあるものの、問題の本質である免疫系の機能不全に対処するわけではありません。自己免疫反応の要因を特定できれば、これらのトリガーを排除することで橋本病を自然な形で管理できます。

自然な方法で自己免疫反応の減少を目指す際に対処する6つの分野は以下の通りです。

1.栄養不足

甲状腺と免疫系の正常な機能に不可欠な栄養素が数多くあります。これらの栄養素が不足すると、橋本病のような自己免疫疾患にかかりやすくなります。

  • セレン は、 T4(不活性型甲状腺ホルモン)からT3(活性型)への変換に必要な栄養素です。セレンが十分でないと甲状腺ホルモンが不活性のままで、橋本病の症状が現れやすい状態になります。さらに、橋本病患者がセレンを摂取したところ、甲状腺抗体レベルが低下したことが研究で示されています。通常の開始用量は200mcgです。ただし、有効用量と毒性用量は紙一重です。そのため、医師に相談の上、各自の適正用量を判断するのが賢明です。
  • 亜鉛 : 亜鉛もT4からT3への酵素変換の要因となるため、亜鉛濃度が低いとT3の産生が正常に行われません。亜鉛が不足すると、視床下部が甲状腺ホルモン値を測定することも困難になります。従って、ホルモン値が低下した際、甲状腺ホルモンの生成を適切に伝達する体の能力が損なわれます。かかりつけ医から特に高用量を指示されている場合を除き、亜鉛の推奨摂取量は1日30mg未満です。
  • ビタミンD欠乏症は、甲状腺に対する抗体の存在に関わるものです。橋本病患者は、必ず25-ヒドロキシ(25OH)ビタミンD値の測定を毎年受けるようにしましょう。甲状腺と免疫系の機能を最適な状態に維持するのに必要な25OHビタミンD値は、60〜80ng/mlであることが研究で示されています。サプリメントによるビタミンD値の改善には、ビタミンD2よりもビタミンD3を選ぶようにしましょう。開始用量は通常2000〜5000 IUで、3カ月後に用量を再検討して調整します。
  • 鉄分 は、甲状腺ホルモン生成の過程で重要な役割を果たします。T4からT3への変換にも鉄分は不可欠です。確かに鉄欠乏症であり、サプリメントが必要かどうかを判断するには、フェリチン、血清鉄、トランスフェリン飽和度、総鉄結合能の検査を行う必要があります。検査結果の解釈と鉄分の摂取量については、かかりつけ医に相談すると良いでしょう。

鉄分のサプリメントを選択する際、ビスグリシン酸鉄は、他の鉄剤よりも吸収性が高い傾向にあり、便秘になりにくいのでお勧めです。甲状腺治療薬を服用中の方は、鉄分が薬剤の吸収を妨げる可能性があるため、服薬後2時間以内に鉄分サプリメントを摂取しないでください。

なお、赤身肉、鶏肉、豆類、濃緑色葉野菜などの食物を積極的に取り入れることで、鉄分を補うこともできます。ただし、植物性鉄分は、動物由来の鉄分ほど吸収力が高くないことに注意が必要です。その場合、ビタミンCは鉄分吸収の促進に役立ちます。    

2.炎症性食品の摂取を控えて

体内の炎症量を減らすことが橋本病治療計画の目標です。そのため、炎症を引き起こす可能性のある食物を毎日の食事から排除することは理にかなっています。過敏症を起こしやすい食物には個人差がありますが、以下の食物は特に炎症性が高い傾向があります。

  • グルテン
  • 砂糖
  • 飽和脂肪酸
  • 人工甘味料または保存料
  • 乳製品に含まれる特定の成分(ラクトースまたはβカゼインA1タンパクなど)
  • 大豆、トウモロコシ、ヒマワリ、綿実、ベニバナ、混合植物油

医師から食物アレルギーの血液検査を受けるよう指示されることがあります。血液検査の結果に基づいて、感受性を示す食物を回避することができます。一方、除去食/誘発食(EPD)を実践することで、食物に対する過敏性を各自把握するのも良いでしょう。

EPDを実践するには、3週間にわたって食事から1種類の食品カテゴリーを除去します。次に、当該食品を3日間元通り食事に加え、反応を評価します。膨満感、疲労、頭痛、関節痛、軟便、便秘、不眠症、肌の変化など、食物過敏症の症状の有無を調べます。

テスト対象にすべき食品カテゴリー例は以下の通りです。

  • グルテン
  • トウモロコシ
  • その他のグルテンフリー穀物
  • 乳製品
  • 大豆
  • ナッツ類
  • マメ科植物
  • 貝類
  • ナス科植物(ピーマン、ジャガイモ、トマト、ナスなど)

なるべく早くEPDを実施する方法は、これらの全食品カテゴリーを3週間にわたって食事から除去することです。次に、各カテゴリーの食品を3日に1種類ずつ再導入します。再び導入しても症状が出ない食品は、そのまま食事に加えておいて問題ありません。症状が現れたら、その食品を再度除去します。

3.腸の健康を改善

免疫系の細胞の約70〜80%は腸に生息します。つまり、腸の機能を改善すれば、免疫機能も最適な状態になるというわけです。

橋本病患者のほとんどは、胃酸の濃度が低いのが特徴です。胃酸濃度が低いと、腸が栄養素を吸収できません。細菌やその他の微生物は、酸性度の低い環境で胃を通過する方が生き延びやすくなります。こうして、微生物は体内の他の場所に定着し、感染を引き起こすようになります。

ベタインHCL(塩酸ベタイン) は、胃酸を最適値に高めるのに役立つサプリメントです。ベタインHCLは、タンパク質を多く含む食事の最後に消化酵素ペプシンと共に摂取することが大切です。こうすることで、体がタンパク質を完全に分解しやすくなり、免疫トリガーとして機能しないようにもなります。

多くの橋本病患者の腸内には、善玉菌と悪玉菌の不均衡が見られます。これは通常、甲状腺ホルモン欠乏が腸運動性の低下を引き起こすことで生じます。高品質のプロバイオティクスを摂取すると、悪玉菌を抑制できる状態まで善玉菌を修復できるようになります。

4.感染について熟考

感染を原因として免疫系が甲状腺を攻撃する仕組みについては、2つの説明が考えられます。

  1. 分子擬態には、甲状腺細胞に類似した細菌やその他の微生物が関与します。その後、免疫系が感染性微生物を排除する抗体を産生すると、抗体はそれに類似した甲状腺細胞も攻撃します。
  2. バイスタンダー効果は、微生物が甲状腺細胞に浸潤するという理論を説明するものです。微生物を死滅させる過程において、免疫系は微生物を収容する細胞も攻撃します。

橋本病と関連性の高い感染症の代表として、カンジダ、マイコプラズマ、エプスタイン・バール・ウイルスがあります。体内の感染の有無を調べ、適切に治療することが重要です。

5.副腎ストレスを緩和

ストレスにさらされると、副腎がコルチゾールを分泌します。これは、甲状腺ホルモン生成が低下している合図です。そのため、橋本病のあらゆる治療計画には、ヨガ、瞑想、呼吸運動などのストレス管理活動を加えるべきでしょう。

アダプトゲン は、適切なストレス対策にも役立つ天然物質です。アダプトゲンには、弱った免疫系を回復する働きと過剰反応を抑える能力があります。つまり、体の機能を正常化するのに適切な方法で、体がストレスに順応できるよう助けるわけです。アダプトゲンの代表例には、霊芝エレウテロ五味子アシュワガンダなどがあります。

6.毒素を回避

環境には、炎症を引き起こし、ホルモンを乱し、自己免疫反応のリスクを高めるなど、さまざまな形で体にダメージを与え得る多くの有毒化学物質が存在します。それらをすべて回避するのは困難です。それでも、甲状腺の健康への影響を軽減するためにできることがいくつかあります。

  • ホルモンを乱す化学物質は避けましょう。環境ワーキンググループ(EWG)が、内分泌系に悪影響を与え得る化学物質を一覧にまとめました。以下の物質を含む製品は避けましょう:鉛、ダイオキシン、アトラジン、フタル酸、過塩素酸、難燃剤(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)、ヒ素、水銀、グリコール・エーテル、パーフルオロ化合物(PFC)、有機リン系農薬、ビスフェノールA(BPA、またはBPFやBPSのような代替品)。
  • クリーンで安全なパーソナルケア製品を使用すること。 顔や全身ケア製品の多くに、内分泌(ホルモン)系を乱すおそれのある有害な化学物質が含まれています。成分表示をよく読み、なるべく自然な製品を選びましょう。EWGの化学物質リストを参考に、回避しましょう。
  • 空気の清浄を心がけて。工業地域に住んでいる方は特に。 HEPA(高性能微粒子)フィルターを自宅やオフィスに設置することをお勧めします。
  • 飲食物に触れるプラスチック製品の使用を避けましょう。 多くのプラスチック製品にはBPAまたはBPA代替品が含まれています。缶詰にもご注意ください。缶の多くにBPAが含まれています(中には、BPAフリー缶の使用を指定している企業もあります)。
  • きれいな水を使用。 飲料水やシャワーヘッドにフッ化物フィルターを取り付けましょう。
  • 汗をかいて!発汗は、最高の解毒メカニズムの一つです。身体運動はもちろん、サウナでも、発汗プロセスの活性化に役立ちます。なお、特に心疾患のある方は、身体活動レベルを変更したり、サウナに入る前に、主治医に相談することをお勧めします。

甲状腺治療薬を完全にやめることができない個人も一定数いる中で、橋本病を管理するための自然な方法は確かに多数存在し、たとえ服薬量が減ることはないにしても、体調改善に役立つ可能性はあります。できることなら、甲状腺疾患に対する自然療法と従来の医療の専門知識を兼ね備えた医師を見つけることが大切です。服薬量を変更したり、サプリメントを追加する前に、必ず医療専門家にご相談ください。

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